70歳からも「モノは少ないほうが良い」

70歳からも「モノは少ないほうが良い」

夫76歳パーキンソン病要介護2。今まで磨いた厳選力で、少ない家具モノで介護収納し
豊かな暮らしを楽しんでいます。


吉田俊子プロフィール

Profile of Toshiko Yoshida

 

 

1951年生まれ・大分県安心院出身

舞台化粧の会社に勤務、「色」に興味を持つ。

家庭に入り、仕事を始めたが、
体調不良が続き整体運動をしながら活力を取り戻し、整体の資格を習得。

その後大手量販店の衣類販売をしながら「カラーと売上」の面白さで、カラーを学び、
パーソナルカラー認定講師、AFT2級(文部省認定講座)の資格を習得。

色彩で家の中の雰囲気が変り、自分の家の中が片付かないことに気づく。

収納を学ぶうち、収納は、健やかさ、色、とのかかわり方にもあることに気づき、
『収納』の必要を痛感し、2003年9月会社設立をする。


<<私も収納できなかった人です>>


~収納コンサルタントになるまでの道のり~

私は子供のころ、母によく叱られました。「散らかさないで片づけして。」

一人暮らしのときは、友達が来ると、週末には片づけ。
しかし、普段は散らかり、奇麗な部屋とはいえませんでした。
何とかしなくてはと思い雑誌を買い、衣類を丸めて入れたり仕切りを作ったりしてその場をしのいでいました。

家庭を持ち、最初の家には全ての部屋に大きな収納場所があり、モノが収まりやすく、若さと体力と気力で何とか乗り切りました。
しかし、週末や友達が来る時には押し込むことに変わりはありませんでした。

子供の成長とともに個室の必要性がでてきたので、マンションを買いましたが、いざ住んでみると、生活の変化でモノや衣類、家具が増えてしまいます。
仕事を始め、食事の支度と洗濯で手一杯で、衣類をたたむことは二の次。
自分の身体を休めたいし部屋は散らかっているし。何とかしなくては・・・!

新しく買い替えた家も、またまた子供の成長と共に衣類や物が増えました。
年数が経つにつれ、衣類や家具が増えて家の狭さを感じるようになり、また家を買い替えることになります。
部屋は広くなりましたが、物は散らかりっぱなしでうまく片付けられない、そこで一念発起して、収納に取り組むことにしました。

まずは、雑誌やテレビで取り上げられた「押入れ収納法」を研究し、スコノやカラーボックス使って収納するアイディアをやってみました。
和室の押入れの上段の手前側に洋服をずらりとかけ奥にカラーボックスを並べ、このカラーボックスに趣味の手工芸の材料や道具、本類を入れました。
下段にはスノコを敷いて上に蒲団を積み上げました。
そして、そのときは雑誌の見本とおり見事に整理できました。

最初は満足でしたが、その後一週間もしないうちに和室もその隣のリビングも趣味の道具や本であっという間に散らかりましたし、テーブルの側には2階の押入れに収納していたねじ回しや電池も転がっていました。

どうして片付けられないの?なんて意思の弱いだらしない人間なんだろう・・・と落ち込んでしまいました。
「散らかっていても死なない」と勝手に考えていたけれど、心の中では「何とかしなくては」と思い、そこで目に付いたのが「収納講座」に早速申し込み、講座に通いながら収納を実行。
そして、現在に至ります。

「収納は科学(サイエンス)である」
誰がやっても同じ答えと納得。