【受講報告&実践レポート】 | 70代パーキンソン自宅介護 収納の工夫とストレスケアで豊かに!

70代パーキンソン自宅介護 収納の工夫とストレスケアで豊かに!

夫76歳パーキンソン病要介護2。今まで磨いた厳選力で、少ない家具モノで介護収納し
コーピングなどストレス緩和も取り入れながら豊かな暮らしを楽しんでいます。

【受講報告&実践レポート】

『片付く仕掛けをつくる住まい方の学習・楽はたのしい収納』(2011.12.8 13:30~15:00 全3回・牛久生涯学習センター)を聴講しました。

ヨシダトシコ 収納コンサルタント

昨年末に開催された吉田先生の収納講座。実は、私、いままで先生の書かれた本や雑誌は呼んでいるのですが、講義をナマで聞くのは初めて。とても楽しみです。

講座1回目は「収納とはなにか」について。「片付け、整理・整頓」との違いを学びました。

<片付け>物を元の位置に戻すこと
<整理>分類する(要・不要を判別する)こと
<整頓>見た目がきれいなこと

どれも、「収納」と同義にみえる言葉たちでしたが、これらは収納の一部を担っているけれども、収納とイコールではなかったのです。
収納とは【出して、使って、戻すためのプロセスをつくること】…つまり出しやすく、使いやすく、戻しやすい道筋をつけることであることを学びました。

“出して、使って、戻すプロセス”はその人その人の住まい方・生き方によって、それぞれ違うもの。なので正解は個々の家によって違います。ですから、この講座では、最初に何のために収納するかを考えることから始まりました。

我が家の場合、とにかく、物をしまう場所が決まっていないので常に散らかっている⇒いつも何かを探している⇒時間がなくなる⇒物を片付ける時間がないと悪循環。
子供に、自分のことは自分でしなさいと言おうにも、何がどこにあるか明確でないので、それをさせることもできない、とまさしく悪循環な状態でしたので、まずはこの悪循環を断つことを目標にしました。

目標を決めたあとは、具体的な実践方法をおしえていただきました。

具体的には 

不用品の処分→置く場所を決める→入れ方を決める

我が家の場合、不用品の処分だけで、多分何カ月もかかりそうなので、まずは家に帰ってこの最初の課題から実践してみようと決めました!


(実践レポート)

とりあえず、手をつけるのは居間にある棚。

$ヨシダトシコ 収納コンサルタント(下から4段目・3段目)

$ヨシダトシコ 収納コンサルタント(下から2段目・1段目)


ここは結構な収納量があるのですが、
実は家を建て際に使った資料や見積もりいなどを放り込んだまま(思い入れがあっただけに)どうしてもすてられず、また、本棚には本屋CDなどを納めなければと思いこみ、引越し前から持っていた多くの読まない本やCDもここにいれっぱなしにしてあったため、家族全員が一日に何度も前を往復するベストポジションにありながら、まったく使えていない場所でした。なので、まずはここから手をつけます!


「不用品の処分」は「管理できる範囲を決める」ということだそうで、
ポイントは
・捨てるか捨て以下は2秒で判断、1回につき15分でゴミを処理し、整えて終了
・不用品は、ゴミ袋に直接捨てる
とのことでした。

先生直伝の信号機分類で!

$ヨシダトシコ 収納コンサルタント

$ヨシダトシコ 収納コンサルタント


ほとんど要らない&この場所に置いておく必要のないものばかりでした。


赤(オレンジ)のものは、本のリサイクル屋さんに持っていて75円になりました。
普段使わない家電製品や子供のおもちゃなどの保証書&取り扱い説明書(ファイル5つ分)は、別の場所に引越ししました。


$ヨシダトシコ 収納コンサルタント



空いたスペースには、「毎日つかうもの」を入れました。
下からニ段目にはもともとあった救急箱、爪切りなどのグルーミンググッズを入れ、そこに、体調管理に関するものをまとめ、下から一段目にティッシュや清掃用のほこりとりシートなど、衛生用品を置きました。
下から三段目、子ども目線の場所には、子どもの物をしまうスペースをつくりました。
子どものおもちゃなどは、いままはで全部、棚ではなく、外にカゴや棚などに雑多にいれていたのですが、その中で、大切にしている物とよく使うものだけこの棚に入れるようにして自分で管理してもらうようにしました。
その上は文房具、きってやハガキなど。そして、
その上に夫と私の個人スペースをつくりました。

さて、一見、前より、また一層物がつまっちゃったんじゃない?とも思える棚ですが、
実践の結果、我が家で起こったことは…

・おもちゃについて、大切なものとそうでないものが、子どもと私の中ではっきりした
・おもちゃの山から必要なものを発掘する作業がなくなって子どもと私の文句やストレスが減った
・ティッシュボックスが無くなったら、子どもが自分で持ってくるようになった。
・衛生用品はいままで、キッチン奥の納戸にいれていたのですがとりに行くのが面倒で、掃除もおろそかになっていたのですが、いま少しずつ改善。
・不用品もたくさん処分できた。

不思議なのは、物を捨てると、置く場所を決めたくなる、入れ方を決めたくなる…と良い方向に行動したくなる連鎖が生まれたことです。

先生によると、人生は7年サイクルで動いており、そのサイクルを上手くとらえて処分をすると、家の中がうまくまわるということでした。


私は長男が7歳になり、生まれた当時使っていたもののなかには、役割が終わったものが本当にたくさんありました。気がついてはいたのですが、
なかなか手をつけることのなかった2階の開かずの間にもテコ入れし、

このような形で、昨年末は、ゴミ袋7袋分の処分、かご1杯分の本のリサイクル、袋2個分の服のリサイクル(ほとんどは買い取り不可だったので、お塩をまいて処分しました)ができました。

まだまだ、道は長いですが、
我が家の収納に希望の道がでてきました。
次回は棚の左半分をやってみます