放課後児童支援員認定資格研修を修了しました。

 

放課後児童支援員認定資格研修の修了証は

 

A4版と携帯用の2種類がもらえます。

 

修了証(A4サイズ)

 

修了証(携帯用)名刺サイズ

 

 

児童福祉法(第6条)に規定される放課後児童健全育成事業をおこなう場所のことを、

学童保育、学童クラブ、児童クラブなどさまざまな呼び名がありますが、

正式名称は放課後児童クラブといいます。

 

そして放課後児童支援員は、

 

2015年度の子ども・子育て支援新制度の施行に伴い創設された比較的新しい資格です。

 

それまで、放課後児童クラブで働くための専門資格は存在せず、

 

保育士資格や教員免許で代替されてきました。

 

資格創設と同時に、

 

放課後児童クラブに放課後児童支援員を配置することが必須とされました。

(5年の経過措置期間を経て、2020年度からは義務化)

 

放課後児童支援員の仕事は、

放課後児童クラブでは小学校低学年から高学年まで、

さまざまな発達段階にある子どもたちを預かり、

一人ひとりの心身の状態を気にかけながら、

 

自発的に遊んだり勉強したりできる環境を整え、見守ります。

放課後に子どもたちが安心して過ごせる遊びや生活の場を提供し、

その過程で子どもたちの主体性や社会性、創造性を育む手助けをすることです。

 

保育でも教育でもない第3の視点で児童をサポートする専門職といえます。

 

 

この資格を取得するためには、各都道府県が年に一回実地する、

 

「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」(平成26年厚生労働省令第63号)に基づき、

放課後児童支援員として必要な知識・技能の習得とそれを実践する際の基本的な考え方や心構えを認識し、

有資格者となるための認定資格研修を受講する必要があります。

 

ただこちらの研修は受講要件があり、

 

下記(放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準第10条第3項の各号)のいずれかに該当する者でなければなりません。

 

一 保育士の資格を有する者

 

二 社会福祉士の資格を有する者

 

三 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)の規定による高等学校(旧中等学校令(昭和十八年勅令第三十六号)による中等学校を含む。)若しくは中等教育学校を卒業した者、同法第九十条第二項の規定により大学への入学を認められた者若しくは通常の課程による十二年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)又は文部科学大臣がこれと同等以上の資格を有すると認定した者(第九号において「高等学校卒業者等」という。)であって、二年以上児童福祉事業に従事したもの

 

四 教育職員免許法(昭和二十四年法律第百四十七号)第四条に規定する免許状を有する者

(幼稚園、小学校、中学校、高校のいずれかの教員免許を保有)

 

五 学校教育法の規定による大学(旧大学令(大正七年勅令第三百八十八号)による大学を含む。)において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者(当該学科又は当該課程を修めて同法の規定による専門職大学の前期課程を修了した者を含む。)

 

六 学校教育法の規定による大学において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専修する学科又はこれらに相当する課程において優秀な成績で単位を修得したことにより、同法第百二条第二項の規定により大学院への入学が認められた者

 

七 学校教育法の規定による大学院において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者

 

八 外国の大学において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者

 

九 高等学校卒業者等であり、かつ、二年以上放課後児童健全育成事業に類似する事業に従事した者であって、市町村長が適当と認めたもの

 

十 五年以上放課後児童健全育成事業に従事した者であって、市町村長が適当と認めたもの

 

以上10項目です。

 

私は保育士資格を保有しているため、

 

「 一 保育士の資格を有する者 」の受講要件をクリアして、受講しました。

 

 

なんと研修参加費用は無料です!!

 

都道府県によっては1000円から2000円程度の教材費を徴収されるところもあるようですが、

 

愛知県の場合は教材も無料で配布してもらえて、研修そのものの費用負担はゼロでした!!


ただし、研修会場への交通費及びテキスト代(フレーベル館『改訂版 放課後児童クラブ運営指針解説書』400円(税別))

 

については受講者側で若干の負担はありました。

 

それでもとってもお得で非常に質の高い専門的な学びが得られる素晴らしい研修でした。

 

講習内容としては、下記の内容となっております。

 

 

放課後児童支援員に係る愛知県認定資格研修の項目・科目及び時間数


1.放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の理解【4.5時間(90 分×3)】
① 放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容
② 放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護
③ 子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ


2.子どもを理解するための基礎知識【6.0時間(90 分×4)】
④ 子どもの発達理解
⑤ 児童期(6歳~12歳)の生活と発達
⑥ 障害のある子どもの理解
⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解


3.放課後児童クラブにおける子どもの育成支援【4.5時間90 分×3】
⑧ 放課後児童クラブに通う子どもの育成支援
⑨ 子どもの遊びの理解と支援
⑩ 障害のある子どもの育成支援


4.放課後児童クラブにおける保護者・学校・地域との連携・協力【3時間(90 分×2)】
⑪ 保護者との連携・協力と相談支援
⑫ 学校・地域との連携


5.放課後児童クラブにおける安心・安全への対応【3時間(90 分×2)】
⑬ 子どもの生活面における対応
⑭ 安全対策・緊急時対応


6.放課後児童支援員として求められる役割・機能【3時間(90 分×2)】
⑮ 放課後児童支援員の仕事内容
⑯ 放課後児童クラブの運営管理と運営主体の法令の順守

 


以上の6分野16科目(1科目90分、合計24時間)

 

を4日間で受講しますが、4日間は連続ではなく、

 

日程も平日コース、土日コースと何種類かありますので受講しやすいと思います。

 

2023年(令和5年度)研修日程

 

研修時間割

 

ちなみに保育士、教員免許、社会福祉士免許を保有している場合、

 

一部の科目を免除することができます。詳細は下記に記しますが、

 

保育士資格を持っている場合、免除される科目

2.子どもを理解するための基礎知識【6.0時間(90 分×4)】
④ 子どもの発達理解
⑤ 児童期(6歳~12歳)の生活と発達
⑥ 障害のある子どもの理解
⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解

 

教員免許を持っている場合、免除される科目

2.子どもを理解するための基礎知識【3.0時間(90 分×2)】
④ 子どもの発達理解
⑤ 児童期(6歳~12歳)の生活と発達

 

社会福祉士資格を持っている場合、免除される科目

2.子どもを理解するための基礎知識【3.0時間(90 分×2)】

⑥ 障害のある子どもの理解
⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解

 

 

と言うことで、私は保育士を持っているので、

 

4コマの一日分(6時間)免除できるのですが、

 

そんなもったいない事はせず全科目受講致しました。

 

 

私は名古屋会場Cの日程で受講しました。

 

場所は名古屋市中小企業復興会館(吹上ホール)で、

 

それぞれの研修科目で担当できる講師要件が違うので、

 

もちろん誰でも講師が出来るわけではなく、

 

様々なバックボーンを持つ専門家の、

 

超ハイレベルな講師陣の研修でしたので、

 

とても勉強になりました。

 

詳しくは下記になりますが、

 

みんな素晴らしい講師陣でございました。

 

 

それぞれの科目と講師要件、そして今回の担当講師

 

 

① 放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容

ア 放課後児童健全育成事業の事務を担当している行政担当職員
 

今回の担当講師 愛知県福祉局子育て支援課 寺西

 

② 放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 名古屋芸術大学 教授 鎌倉 博

 

③ 子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ

ア 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 岐阜共立大学 教授 高木 博史

 

④ 子どもの発達理解

ア 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 中部学院大学 教授 別府 悦子

 

⑤ 児童期(6歳~12 歳)の生活と発達

ア 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 中部学院大学 教授 別府 悦子

 

⑥ 障害のある子どもの理解

ア 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員
イ 養護教諭

 

今回の担当講師 静岡県立大学 教授 佐々木 将芳

 

⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解

ア 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員
イ 児童相談所長又は児童相談所において相談・指導業務に5年以上従事している児童福祉司
ウ 乳児院又は児童養護施設の長

 

今回の担当講師 日本福祉大学 教授 堀場 純矢

 

⑧ 放課後児童クラブに通う子どもの育成支援

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)

 

今回の担当講師 あいち保育研究所 森崎 照子

 

⑨ 子どもの遊びの理解と支援

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 児童厚生施設(児童館)の長又は児童厚生施設(児童館)に5年以上従事している児童の遊びを指導する者
ウ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 あおぞら学童保育クラブ所長 田頭 直樹

 

⑩ 障害のある子どもの育成支援
ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 静岡県立大学 教授 佐々木 将芳

 

⑪ 保護者との連携・協力と相談支援

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 日本福祉大学 教授 渡辺 顕一郎

 

⑫ 学校・地域との連携

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 名古屋芸術大学 教授 鎌倉 博

 

⑬ 子どもの生活面における対応

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 養護教諭
ウ 従事期間が5年以上の栄養士又は管理栄養士
エ 医師
オ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 学童保育指導員 河村 千里

 

⑭ 安全対策・緊急時対応

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 児童厚生施設(児童館)の長又は児童厚生施設(児童館)に5年以上従事している児童の遊びを指導する者
ウ 当該科目あるいは類似科目を現に教授している指定保育士養成施設、地方厚生局長等の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設又は福祉系大学等の教員

 

今回の担当講師 学童保育指導員 政次 博彦

 

⑮ 放課後児童支援員の仕事内容

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)

 

今回の担当講師 学童保育指導員 立嶋 峰文

 

⑯ 放課後児童クラブの運営管理と運営主体の法令の遵守

ア 放課後児童クラブにおいて、一定の知識、経験を有すると認められる放課後児童支援員等(放課後児童指導員)
イ 児童厚生施設(児童館)の長又は児童厚生施設(児童館)に5年以上従事している児童の遊びを指導する者

 

今回の担当講師 名古屋キリスト教社会館 谷川 修

 

以上

 

そして各科目終了後にレポートを記入して帰る前に提出して終了です。(各科目100字以上)

 

レポート用紙(表)

 

レポート用紙(裏)

 

ただ知識を得るためだけの研修ではなく、

 

各講師陣の、

 

実体験を交えた話というのはとても重みがあり、

 

心にとても強く響きました。

 

決して忘れる事のできない研修内容となりました。

 

放課後児童クラブに勤務していない方でも、

 

子どもが好きであったり、

子どもと何らかの形で関わる仕事をしている方には、

とても有意義で新たな気づきが得られる素晴らしい研修です。
 

受験要件に該当する資格、学歴、実務経験をお持ちの方は、

 

強く受講をおすすめできる研修です。

 

より質の高い支援が出来るようになることは間違いありません。

 

資格研修のお申し込みや情報入手については、

 

各都道府県の子育て支援課、

 

又は各市区町村の役所のホームページを参照して頂けばできます。

 

ご興味のある方はぜひ受講してみてください♪♪

 

 

 

ゼネラリストシュン(吉田 峻) PROFILE

Shun profile (buzama.com)