高圧ガス保安法における、
高圧ガス販売主任者(第一種販売主任者)の資格を取得しました。
高圧ガス販売主任者免状(第一種販売主任者)
この資格は年齢・学歴・実務経験などに関係なく、
誰でも受験できます。
私の場合は高圧ガスを販売する予定はありませんが、
趣味のスクーバダイビングで「圧縮空気」といった高圧ガスを、
毎回利用しているので、
スクーバダイビングをする上で、
絶対必要不可欠な高圧ガスの知識を少しでも深めるために、
勉強しました。
ダイビングって奥が深くて、
潜るときのタンクの中は、
単純に普通の空気を圧縮しただけとは限らないんですよね。
空気の成分は、みなさんご存じの通り、
下記の表の通りですが、
空気(Air)の組成
もちろんこの普通の空気も使いますが、
普通の空気を使用しての潜水よりも、
減圧症などの症状を軽減するために
人工的に酸素濃度を高くし、
窒素濃度を低くしたガスで、
一般的には酸素濃度を32%と36%に高めた、
二つの種類の混合ガスがあって、
この人工的に酸素濃度を高くして作った、
高圧ガスを「エンリッチドエア・ナイトロックス」といいますが、
これは最大水深は浅くなってしまいますが、
水中に長く留まりたいときに使われます。
次にできるだけ深く潜りたいときには、
酸素中毒(全身の激しい痙攣などを発症し最悪の場合は死亡する)や
窒素酔い(酒に酔ったような症状が起こる)を防ぐために、
ヘリウム,窒素,酸素を混合した Trimix が比較的よく使用されたりします。
と言うことで、
高圧ガス販売主任者免状には、
第一種と第二種の2区分があり、
第一種は、
特殊高圧ガス(アルシン、ジシラン、ジボラン、セレン化水素、ホスフィン、モノゲルマン、モノシラン)
はじめ指定する種類の、
高圧ガス(他にアセチレン、アンモニア、塩素、クロルメチル、五フッ化ヒ素、五フッ化リン、酸素、三フッ化窒素、三フッ化ホウ素、三フッ化リン、シアン化水素、四フッ化硫黄、四フッ化ケイ素、水素、メタン)
の販売主任者に選任される事ができます。
第二種は、液化石油ガスの販売主任者に選任される事ができます。
そして高圧ガス販売主任者の第一種・第二種という名称は、
資格の上位、下位といったランクを示すものではありません。
扱える高圧ガスの種類は第一種の方が圧倒的に多くなっていますが、
第一種ではLPガスを扱うことができないため、
一種取得者がLPガスを扱うためには、二種も取得する必要があります。
ちなみに酸素については、
スクーバダイビング呼吸用のガスであって、当該ガス中の酸素の容量が全容量の、
40%未満のものをのぞく。
とありますので、
ダイビングで使うガスの販売は、
ほとんど資格は不要で販売に際しても高圧ガス販売主任者の選任も必要ないみたいですね。
ただ、40%以上の酸素濃度のエンリッチドエア・ナイトロックスの販売は高圧ガス販売主任者の資格が必要で、
「第一種販売主任者免状」等+6ヶ月以上の実務経験のある人を1人選任しなければなりません。
あとこの高圧ガス資格をもってると、
「高圧ガス販売主任者免状の交付を受けている者は、
労働安全衛生法に基づく特定第一種圧力容器取扱作業主任者免許の交付を受けることができる。」
とありますので、労働安全衛生法による免許証との関連もあり、
特定第一種圧力容器取扱作業主任者を都道府県の労働局へ申請のみで取得できます。
この特定第一種圧力容器取扱作業主任者免許は、
電気事業法(ボイラー・タービン主任技術者免状)
を根拠として取得する者は「1」が、
・高圧ガス保安法(製造保安責任者免状又は販売主任者免状)
・ガス事業法(ガス主任技術者免状)を根拠として取得する者については「2」が表示される
私の場合高圧ガス保安法の販売主任者免状(第一種販売主任者)での申請ですので、
免許証の特一圧の欄が2と表記されました。
特定第一種圧力容器取扱作業主任者免許(特一圧)
上記は今まで取得した労働安全衛生法の免許ですが、
初めて資格取得の有無の欄に2がついたので、
地味に違和感を感じております(笑)
と言うことで、ダイビングやってる人には、
自分の吸っている、空気(Air)についても、
その他ガスにつてとても詳しくなれるので、
ダイビングのインストラクターはもちろん、
全てのダイバーに、
是非取得をおすすめしたい資格でした!
高圧ガス保安協会
ゼネラリストシュン(吉田 峻) PROFILE
Shun profile (buzama.com)