灼熱のシギチDAYS | yoshiの鳥見Diary

yoshiの鳥見Diary

野鳥との出会い・ドキドキを求め、都心中心・たまに遠出・・・観察記です。

旅行に行けなかった今年の夏休み、連日の猛暑にもめげず、都内中心にシギチ探しに明け暮れました。夏休みの日記のごとく、とりとめもなく綴ります。

 

●8/12

オオメダイチドリを多摩川で確認した翌日、葛西を訪問。目立つのはキアシシギくらい、ようやく東西なぎさ間水路で、「キョーキョー」の声!アオアシシギ2羽と待望の今シーズン初の出会いを果たすも、遠方の対岸、すぐに飛び去りじっくり見れず。

 

●8/14

夏休み初日。この日は潮回りもよくなく、1日ゆっくりするつもりが、やっぱり家に籠っていてもつまらないので、気分を変えて久しぶりに多摩川の中流部へ。ヒバリシギが見られたとの情報もあり、期待します。

 

ポイントに到着すると、遠目でもすぐわかる10羽ほどの小型シギのシルエット。はやる気持ちを抑えてゆっくり近づき、1羽ずつチェックしていくと・・・すべてイソシギ。ヒバリシギは抜けたか・・・。

 

涼やかな川の流れを背景に採食するイソシギに、暑さも忘れて見入ります。少し下流、河原で休息するイカルチドリ10羽ほどの群れを確認して撤収。

 

●8/15

多摩川河口部。とにかく毎日猛烈に暑い・・・。

ヒバリもハァハァ言ってます・・・それにしても羽毛が暑そうなこと・・・

 

メンツは、8/11訪問時とほぼ変わらず、シロチドリ1を久々に確認。

 

●8/17

台風一過、葛西訪問。思わぬ鳥との出会いに密かに期待し、開門と同時に西なぎさへ。しかし・・・そうそう迷鳥は来ないですね。西なぎさの端っこ、遥か遠方に夏羽を残す、葛西では稀なダイゼン1羽を確認できたのが救い。

 

大潮で期待していたのに、干潟もガラン。強烈な日差しの下、粘っても鳥が現れる気配はいっこうに無く、暑さに根負けして撤収。

 

●8/18

多摩川。引き続き大潮で絶好のシギチ日和、でも前日の葛西の惨憺たる状況から期待せず。思ったよりも釣り人もいないな、なんてふと覗いた小さな干潟にうごめくチドリたち・・・メダイチドリの若鳥の群れ?!

 

いや、かなり小さい気が、1羽が足を小刻みに震わせる採食行動。双眼鏡で確認すると、すべてシロチドリ。目が慣れてくると、次々とみつかり、全部で18羽を数えます。こんなに群れるとは・・・!

 

それこそ、イソシギ並みに、干潟があればどこでも簡単に見られたシロチドリ。それがたった20年ほどで1/10くらいまで激減。千葉県では、絶滅危惧Ⅰ類(近い将来における絶滅の危険が高い)に指定されていることを考えると、当地でこれだけの数が見られるのは貴重。

 

この子は今年生まれの幼鳥のよう。かなり幼鳥が混じっていたようで、嬉しい限り。

 

前回訪問時にはほとんどみかけなかった、夏羽を残したメダイチドリも5個体を確認。ちなみにこの日も、オオメダイチドリ幼鳥1の健在ぶりを確認。

 

●8/19

さすがに連日の葛西・多摩川訪問にも飽きてきたので、気分を変えて千葉の田園地帯へ。

 

しかし・・・歩けども歩けども、水の入った休耕田はいっこうに見つからず。猛烈な日差しと無風の田園、汗が滝のように流れ出ます。

 

このままじゃホントに熱中症で倒れるかも、と思った時、乾いた休耕田にかろうじてムナグロ1羽を認めます。こちらも暑そう・・・。

 

他に、遠くの細い水路にたたずむクサシギ1羽を見たくらい。かろうじて旅のシギチ2種が見れたとはいえ、惨敗。

 

●8/20

あっという間に夏休みも最終日。フィナーレは、やはりMF多摩川で。中1日しか空いておらず、そんなに期待していませんでした。

 

「調査員」の腕章をつけて熱心に望遠鏡を覗かれている方を発見。ご挨拶して根掘り葉掘り聞くと、川崎市から委託されて鳥類調査をしているとのこと。「トウネンが15羽くらい、さっきまでいましたよ」・・・思いがけない言葉に、にわかに気持ちがたかぶります。

 

下流にむけて急ぐ道すがら、バーダーさんとすれ違い、ご挨拶。ご親切に、近くにトウネンが2羽残っているとのこと、場所まで教えて頂きなんとか確認できました。

 

どれだけ待ちわびたことか・・・ついに来てくれたトウネン!

待望の新メンバーご登場。

 

バーダーさんに御礼を伝え、お別れして下流に急ぐと、小型シギの一団が下流から飛んできて、目の前の干潟に着地しそうになります。残念ながら、釣り人がいたので着地せず、引き返しまた下流へ。サイズや形状からしてまずトウネンで間違い無いと思います。全部で18羽ほど。つまり合計20羽近くもいることになります。

 

当地では、とりわけ激減したトウネン、嬉しい限り。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

猛暑の中歩き回っても、シギチまみれ、というわけにはいかず、物足りなさが残るものの、三番瀬や谷津干潟のような名だたる渡来地であっても状況が芳しくないことを考えると、そこそこ種類だけは見れたのは有難い限り。最後にMFで20羽近いトウネン出現というサプライズもあり、振り返るとそれなりに充実した夏休みとなりました。それにしても、よく歩き、よく汗をかいた・・・

 

このあと、多くの幼鳥が来てくれることを切に願っています。まだまだシギチ探しの日々は続きます。