はるばる海を越えて | yoshiの鳥見Diary

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野鳥との出会い・ドキドキを求め、都心中心・たまに遠出・・・観察記です。

生き物の中でも、なぜとりわけ鳥にハマったのか?ありきたりなのですが、飛行能力は魅力的、鳥が滑空や群飛している様子はカッコよくて見ていて飽きません。そして、海を越えて渡りをする鳥がいるということにも、外国に興味のあった自分としては心惹かれました。目の前にいる渡り鳥がどんな異国の地の景色を見てきたのか・・・いつも妄想が膨らみます。

 

3/10(日)、約2週間ぶりの葛西訪問です。午前中のみの鳥見、この日も7時頃~スタート。

 

公園西側、鳥影もまばら、どんどん進むと、またまたこの鳥の気配。

シジュウカラに混じるキクイタダキ、珍しくジッとして、小声でさえずっています。

 

そろそろ繁殖地に戻らなくてよいのか?2羽で行動していました。

 

しばらくグルグルして、開門と同時に西なぎさへ。東西なぎさ間のカキ礁には20羽超のミヤコドリ。でも1人のカメラマンがグングン近づいて、全部飛ばしてしまいます・・・撮影中の他のカメラマンもですが、なにより貴重な食事の機会を断念せざるを得ない鳥たちが可哀相・・・泣

 

対岸の水路に出たわずかな干潟を見ると、大型のシギが1羽います。時期的にダイシャクシギかホウロクシギか。双眼鏡を覗き、口ばしを確認した瞬間、アタマが混乱・・・

 

思いもよらぬ出会い、オオソリハシシギ。盛んにゴカイらしきを採食。

 

しばらくすると、潮風に乗ってコーリョーリョーリョーという豊潤な歌声が。

東なぎさから2羽のホウロクシギも飛んできました。

 

わかりづらいですが、両種ツーショット。手前はカニ採り、奥はゴカイ採り。

 

オオソリハシシギ、東京湾では3月下旬頃から見られるようで、旅鳥のシギチの中でも比較的渡来は早い方ですが、それにしてもちょいと早すぎるのでは?やはり暖冬のせい?ネット見る限りでは、前日から記録アリ、ちょうど南岸低気圧の通過と重なります。

 

オオソリハシシギといえば、1羽の個体が繁殖地のアラスカからニュージーランドまで1万2000kmを11日間ノンストップで渡ったという記録がありました。この葛西の個体も、ほんの2、3日前までパラオ諸島のヤシの実転がるビーチで休んでいたのかも・・・そんな妄想が膨らみます。

 

しかしとにかく寒い・・・!たまらず撤収開始、とその前に、念のため沖合いに無数に浮かぶスズガモとカンムリカイツブリに何か混じっていないか最後にもう一度ダメ元でチェック。

 

ムムム・・・?カンムリカイツブリの群れから少し離れて、さらに沖合遥か遠くに何やら3羽のアヤシイ、そしてお風呂に浮かべるアヒルちゃん的な可愛らしいシルエットが・・・

 

真っ黒で口ばしも黄色っぽい気が。波間に見え隠れして撮影も大変、トリミングしまくりで

なんとかわかる、クロガモ♂でした。春の渡去前に嬉しい出会いです。

 

クロガモの撮影でさらに体は冷えきり、戻ろうと思ったところで今度は近くにズグロカモメ。

急降下して、目の前の干潟で見事にカニを捕えます。

 

好物を丸のみして満足気。そろそろ頭も黒くなり始める頃です。

 

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昨日は、10日ぶりのテレワーク前早朝鳥見@明治神宮。遠くからイカルのような声が聞こえたけど気のせいか。メジロやカラ類も国内移動開始しているのか少なく、静かな森。

 

でも、約1カ月ぶりに2羽のビンズイがひっそりと、マツの木の下の芝生に。

 

帰り道にこれまた久々にアトリ、暗い林床から数羽が突然飛びあがります。

 

驚かせてごめんよ・・・アトリの繁殖地はシベリアでもかなり高緯度地域。

今のうちにしっかり食べて、体力つけて欲しいです。

 

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今日は南高尾のお山へ。おそらく鳥の数では都市公園の方が多いと思いつつ、人のほとんどいない山と森はリラックス度が違います。鳥にはそこまで期待せず、山の中へ。

 

途中の里山エリアで遠くのイカルを眺めたり。森に入ると空気が清々しいです。カラ類やミソサザイと出会いながらゆっくり登ります。

 

しばらく進むと、静かな森の遠方から小鳥のざわめき。それまでの静寂が嘘のよう。

ドキドキしつつ、ゆっくり登って声のする方に。

 

ねぐら入りし始めているスズメとメジロとカワラヒワの小声を混ぜたよう、音量は小さいけど数がいるのでとにかく賑やか。ようやく・・・ようやく出会えました、マヒワです。

この♂のレモングリーンが見たかった・・・!

 

杉の木に入り込んで実をついばんでいるところはあきらめ、近くの木に飛び移った

個体をパシャパシャ。一番近いところに、♀がやってきました。可愛らしい顔です。

 

観察していると、横枝に生えているコケのようなものをついばんでいます。

栄養あるのか・・・全部で40羽近い群れが杉の木の周りに飛び交います。

 

マヒワは北海道など、国内でも繁殖地があるようですが、大半はシベリアのタイガ(針葉樹林)が故郷。戦争が終わったら、いつの日か夏に行ってみたい、憧れの地です。

 

来た道を引き返す道すがら、カラ類に混じるキクイタダキを見ている最中、

もう1羽キクイタダキ?と思ったら、マヒワ10羽ほどの群れに再会。

 

期待したウソには会えませんでしたが、マヒワに会えて大満足でした。

 

あと1~2週間もすれば、自宅のそばの街中にもツバメがやってくると思います。ほんの数日前まで、マニラの賑やかな屋台街の上、裸電球に照らされてウトウトしていたのかも・・・またまたそんな妄想ばかりしてしまう渡りの季節がやってきます。