【終演!】第36回オペラ大好き | Tenore・新堂由暁のブログ

第36回オペラ大好きは、

 
 
GW期間中にも関わらず、たくさんのお客さまにお運びいただき、大盛況の中終演いたしました!
 
お運びいただいた方々、応援くださっている皆さま、いつもありがとうございます!
 
 
 

アディーナ:岡うらら さん
 
 
 
 
今回の演目は、ドニゼッティ《愛の妙薬》のネモリーノ役で、薬だと思って飲んだワインに酔っ払ってしまい…という、これぞオペラ・ブッファ(喜劇)といったものでした。
 
このネモリーノ役、アリアとしては"人知れぬ涙"が、テノール役の名曲として有名で、その他にもおもしろい重唱がたくさんあるのですが、その役柄の設定や喜劇的側面から、かなり軽やかなテノールの役と思われることもあるそうです。
もちろんその面もあるのですが、恐らくこのシリーズに初めて出演した時(5〜6年前!)よりも、2年前にガラ・コンサート形式でやった時よりも、声楽的にはしっかりと重量のある役なのだということを再認識することとなりました。
 
 
ひと口にテノールといっても、千差万別の声の特徴がありますが、技術を磨き続け歳を重ねていく過程の中で、出来ることが格段に増えた反面、今までやってこれたことは、ただの若さと勢いだったんだなと気づかされることも増えてきたように思います。もちろん、その無鉄砲さや根拠のない自信がなければ、今私はここでたくさんの方々に舞台を通してお会いすることは、かなわなかったでしょう。。。笑
 
 
 
声の特徴といえば、この本番には私以外にもテノールが2名出演されて、それぞれヴェルディの《オテロ》表題役、《リゴレット》公爵役、を演じられたので、同じテノールでも声質や特徴に大きく違いがあることを感じていただけたかもしれません。
何度かこのブログでもテノールの声について書いたような気もしますが、また改めて。
 
 
 
 
 
皆さまにお聴きいただける機会は今のところないのですが、初めて和物オペラの《夕鶴》与ひょう役に取り組んでおります。ネモリーノ役とも通じる、朴訥さ(ぼくとつ)、純粋さを感じてもらえるよう、読み込んでいきたいです。
 
 
 
天気の良いGWになってなにより!
素敵な休日をお過ごしくださいませ。
 
 
 
 
 

 
ちゃんと撮れていないのですが、奥のワインは"ネモリーノ"というものでした!
花瓶が足りず、普段の暮らしぶりがバレてしまいそうなエリアに。。。
 
 
由暁