↑横田さんの通っていた中学校の前で新潟県警から拉致当時の様子の説明を受けました

 

11月15日、横田めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致されてから45年が経過しました。小泉元総理の訪朝の際に5名の拉致被害者が日本に帰国しましたが、それから今年で20年が経過。その間、一人の拉致被害者も祖国の土を踏めておらず、待ち侘びる家族との再会も果たせていません。政府として結果が出せていないことに大変申し訳なく思います。

 

↑北朝鮮の工作船に乗せられたと思われる浜辺で記者ブリーフ

 

11月12日、松野拉致問題担当大臣の代理で新潟に出張し、拉致被害者奪還を目指す県民大会に出席しました。大会に先立ち、横田めぐみさんが通っていた中学校から、船で連れ出されたと思われる海岸まで新潟県警の方と歩きました。改めて、北朝鮮による主権侵害で平穏な日常が突然奪われた理不尽さを噛み締めました。

 

↑拉致被害者のご家族からの要望を受けました

 

22日には仙台で同様の大会があり、これにも出席しました。

 

横田さんを含め日本政府が認定している拉致被害者は17名。それ以外に北朝鮮による拉致の疑いが濃厚な方の数は860名に上ります。

 

日本政府は「拉致、核、ミサイル」の問題解決を条件に国交を再開する用意があることを明示しています。岸田総理は金正恩主席と条件をつけずに会談する用意があることも明示しています。

 

一方、北朝鮮は今年に入り30発の中・長距離ミサイルを発射し、11月18日には北海道の西約200kmの排他的経済水域に着弾しました。緊張感は高く、対話の糸口は見出せていません。

 

拉致被害者の奪還の為には、日本は経済力と防衛力などを以って北朝鮮にとっての日本の存在感を高める必要があります。そして外交交渉の際にこれまでのような虚偽の説明を許さない情報収集能力の強化も不可欠です。政府の認定如何に関わらず、被害者全員の一日も早い奪還を目指します。