↑安倍晋三元総理の国葬儀が執り行われました

 

9月27日、安倍晋三元総理の国葬儀が執り行われました。私は主催者(内閣官房、内閣府)の葬儀委員として皇室の方のアテンド、ご遺骨のお見送りなどを担当しました。

 

国葬儀の是非については確かに議論がありました。しかし、在任期間歴代最長の総理大臣で、しかも外交、経済、安全保障、こども政策などで目覚ましい成果を上げた総理大臣が民主主義の象徴である選挙の最中に暗殺され、非業の死を遂げたわけです。

 

一方、テルアビブ空港乱射事件や、あさま山荘事件等で多数の一般市民を殺傷した認定テロ組織、日本赤軍の元メンバーが安倍元総理殺人犯を擁護するような映画を国葬儀に合わせて制作・公開。問題は一部マスコミがこれを好意的に報じたり、殺人犯に同情的な報道をしていることです。日本にはかくも暴力革命に寛容な人が居るのかと、その異常さに驚きを禁じ得ませんでした。

 

私は葬儀委員長である岸田総理の5列後ろで葬儀の一部始終を見ていました。会葬にお越しくださった方々、とりわけ外国の王族や安倍さんと親交のあった政府要人の方々がみな一様に献花の際に昭恵夫人のところに行き、その心に寄り添うように深々と頭を下げていました。そして献花の際には安倍さんの遺影をみなさんが名残惜しそうに、何かを語りかけるように見つめていました。

 

私は、安倍さんがそうそうたる賓客から真に惜しまれているこの様子を見て、心と心が通い合う国葬が無事執り行われて本当に良かったと確信しました。岸田総理も葬儀委員長の責務を立派に果たされました。菅前総理の弔辞は涙を誘いました。ご遺骨は最後、100名余の儀仗隊による、一糸乱れぬ三発の一斉弔銃で武道館から送り出され、ご遺族のもとに帰って行きました。

 

↑本当に多くの方々がご参列くださり、心を寄せていただきました