↑家族で靖国神社へ正式参拝をしてきました

 

日本は自国の経済的損失に最大限の配慮をしながら、G7諸国と連携して経済制裁を強化しています。「自由と民主主義、法の秩序の価値観を共有する国際社会はロシアの暴挙を許さない」という意思表示を連帯して、ロシアのみならず中国や北朝鮮など覇権主義国家、専制主義国家に対して牽制していかなければなりません。

 

一方、アセアンの一部、中東アフリカ、中南米などの国々は中国やロシアの経済支援の恩恵に預かっている為、経済制裁や国連の非難決議に参加しない事例も見られます。国連人権理事会からロシアを排除する投票も賛成93票、反対24票、棄権58票と、82カ国がロシアへの批判を拒否ないし逡巡しています。明確な戦争犯罪が行われていても、国際社会が一枚岩になることは決して簡単ではないのが愕然とする現実なのです。

 

ウクライナ国民が祖国の独立と主権を守るために銃を取りロシアの侵略に抵抗し続けています。家族を国境に送り届け、戦場に戻ってゆく兵士の姿を見ると、胸が締め付けられます。

 

テレビのコメンテーターの中には「ウクライナは国民の犠牲を減らすために早くロシアと妥協するべきだ」という人もいました。しかし、多くのウクライナ国民がソ連時代の悲惨な圧政を断固拒否して、尊い犠牲を払って、自由と民主主義を自らの手で守ることを選んだのです。ウクライナの長年の歴史の中で、他の国家や民族による統治がどれだけの犠牲を産んできたかがDNAレベルに刻み込まれているからだと思います。

 

みなさまに是非想像していただきたいのです。

 

「もし今住んでいる地域や国に住めなくなったら」

 

「もし日本が第三国に統治され、自由や財産や尊厳が奪われたら?」

 

ロシアは今回の戦争でウクライナ各地において無差別攻撃を行い、おびただしい民間人の犠牲者を出しています。また、マリウポリの住民6000人を強制連行し、サハリンなどに移住させ、さらには行動の自由を奪いました。また、ブチャをはじめ多くの都市では一般市民を虐殺しました。

 

中国に目を向けても、チベットやウイグルなどで民族弾圧が続いており、信仰の自由や独自文化を含む人権が著しく侵害されています。香港でも言論の自由は完全に封殺されました。これが中国の統治の定義です。

 

戦争の恐怖は、戦争自体の残虐性のみならず、敗北の後に訪れるいつ終わるかわからない圧政もあるのです。

 

「政府は本当に国民の生命と財産を守れるのか?」

 

「今の日米同盟で、自衛隊の在り方で、周辺国への抑止として本当に機能するのか?」

 

これは政府だけの問題ではなく、国民のみなさまに直接関わる問題でもあります。是非みなさまのご家庭や職場、学校でもご議論いただきたいですし、政府に対して、また国会議員に対して問いただしていただきたいと思います。なぜなら、日本は民主主義国家ですから、国民のみなさまのご理解無くして安全保障体制の抜本改革は困難だからです。

 

現在、自民党は国家安全保障戦略をはじめとする国防の中長期計画を策定しています。私も国防副部会長として、綺麗事ではない、真にみなさまを守れる体制の構築に全力を尽くします。

 

↑航空自衛隊第2航空団(千歳)の冬季サバイバル訓練に参加