現在自民党の「データヘルス推進特命委員会」ではがんゲノム治療を推進するために精力的に勉強会を開催しています。

 

これまでのがん治療は罹患した臓器やがん細胞の種類に応じて投薬を行なってきました。

がん根治を目指すべく、細胞レベルよりさらに精緻な遺伝子の分析を行い、投薬と免疫治療の成果向上や新薬開発に新たな道を開いてきたのが「がんゲノム治療」です。

 

米国はオバマ大統領就任直後にがんゲノム医療を通じて、これまでの「延命」が主体だった治療から脱却して「根治」を目指すことを宣言しました。日本より10年も早く政府が方向性を示しました。

 

英国保健省は2012年にゲノミクス・イングランド社を設立して、がんゲノムのビッグデータ収集と分析を開始。

既に10万人分のデータを収集・分析しており、5年後には人口の10%にあたる500万人分を目指しています。

 

日本のゲノム治療は国立病院やがんセンターなど中核病院を皮切りに本格化しつつあります。

遺伝子分析によりがんの全症例(4011例)の10%に対して分子標的薬が開発されました。

次世代免疫療法もノーベル賞を受賞した本庶博士が開発したオプシーボとワクチンを併用するなど新たな試みが着実に進んでいます。

政府がこれを更に強力に推進するよう、党内からしっかりと声を挙げて行きます。

 

 

↑自民党では毎日多岐にわたる勉強会が開催され、政策や法律を国会に送り出しています。