平昌オリンピックを契機に南北首脳会談と米朝首脳会談の可能性が出てきました。経済制裁がようやく一定の成果を表しました。

 

報道では対話への期待と楽観的な論調が散見されます。

 

しかし、我々は「拉致被害者全員の帰国」と「北朝鮮の非核化と弾道ミサイルの撤去」が絶対に譲れない条件であることを再確認する必要があります。

 

これまでアメリカを中心とする国際社会は25年間圧力と対話、強硬と妥協を繰り返して結果的に北朝鮮の核とミサイルの開発を許してきました。アメリカは14億ドルを、日本も4億ドルを核開発停止の見返りに融資しましたが、約束は破られ、融資は一切返済されていません。

 

また、これ以外にも大量の援助物資を送ったり、発電所や工業団地を作ったりもしましたが、その見返りが今日の核とミサイルの恐怖です。

 

この繰り返しはもう許されません。

 

拉致被害者が全員帰国を果たし、北朝鮮が核とミサイルを完全に放棄するまで、徹底した外交的・経済的圧力をかけ続けることが必要です。