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YOSHI DESIGN

design art jazz movie kabuki fashion



        夏色夏色誰誰 縁結び

          


       佇つ人の 足元涼し 夏木立


        梅雨空に 地響き二つ 大鳥居


        あじさいの よひらの露が こぼれたり

10年前の展覧会で

音楽をピュアな音からスタートしているアート展を再見せてくれた。



レトロなレコードプレイヤーが乱立しながら

それぞれの自立した音を発している「音の森」のような展示。

「with ’without record'」



なにやらツギハギのレコードを持ち出している。



なんと3枚のレコードをつなぎ合わしたレコードだ。

なんちゅう事するねん!と突っ込みたくなるけど

どうしてなかなか

ノイジーだけどファンキーなサウンド♪ いいね



大友良英さんて聞いたことあるなと思ったら

朝ドラ「あまちゃん」のオープニングテーマを作曲した人ですよ。

あのパーカッション・リズムをメインとしたサウンド!新鮮でしたね。


プレイヤーはレコードの記憶を再生するための道具だけど

レコードを外しちゃっても、このプレイヤー自体に記憶が十分に詰まっているので

見ただけで記憶が刺激されるのではないか。

それらの記憶を集めてオーケストラにしたら面白いんじゃないか

というのが「with ’without record'」の発想だそうで。




こちらもレコード?



木の年輪をカットして

カメラでその年輪を拾い、それを音に変換している。

木の種類によって、ガラリと音が変わる。



なんだかレコードという円い形に惹かれてしまいますね。

音を聴くという楽しみもあるけど

くるくる回っているその動きを見ているだけで

ピュアな音の形が見えてきそうです。

引用写真

おそろいのブレザーでいい感じですね。

もはや死語となった「ペアルック」の標本みたいな写真です。

40年ほど前の雑誌から見つけました。

嬉しそうな彼の胸ポケットに付いているのが

なんとハーバード大学のエンブレム(校章)ですよ。

1960年代に日本でアイビーブームとなった頃

ブレザーにエンブレムをつけるのが本格的だとして

みなさん、ハーバードやイエールなどのアイビー校の

エンブレムをつけて街中を闊歩していたんですね。

当時、日本に来たアメリカ人がそれを見て

なぜ日本にハーバードの出身者がこんなにいるんだ?

と言ったとか。

日本の恥ずかしきサルマネ・ファッションの時代を語るエピソードですね。


引用写真

このハーバード大学のエンブレムに書かれているのが

ラテン語の「VERITAS」。「真理」という意味です。

三冊の開かれた本に書かれていますが


引用写真

初期の校章では一番下の本は伏せられています。

これは、

人間の理性で知ることのできる知には限界があり、

三番目の本の知識は

聖霊の光によってのみ得ることができる

という意味。

人間の知性と聖霊の光。

まさにピューリタン的な理念です。

実はハーバード大学はピューリタンの牧師養成学校だったんですね。

大学と教会は一体で運営されていたということです。


そして年数が経ち

教会よりも大学の部門が大きくなり

教会の信仰がどんどん見直しされて

今や「知の殿堂」へと変わってきたということですね。

だからエンブレムにある三冊の本も

開いた状態に変わったのかなと想像しています。

個人的には初期のエンブレムの方が好きですけど。

ブレザーにつけちゃダメよ。(^^)


参考文献  「反知性主義」 森本あんり 著  新潮選書
NHK大河ドラマ「晴天を衝け」から

渋沢栄一の娘(うた)とその母(千代)との会話です。



(こと)お姉さま、また縁談を お断りになったの?

(くに)うたさんの お眼鏡に かなわなっかた のでしょう



(うた)いいえ 私には 大それた願いはありません

    ただ いつまでもこうして

    父さま母さまと 兄弟そろって 健康で暮らしたい

    それだけは 是非にと 願っております



(千代)幸か 不幸は 神様のお決めになること

    もとより それに従うしかないのですよ

    お前の願いは 神様の決め事を

    おのれの希望に 沿わせようと 言うのだから

    無欲に見えて 欲張りなのかもしれません



(うた)まぁ そのとおりですわ

    まったく お母様には かないません



お母様のセリフ、

まるで、カルヴァン派の「救済予定説」

のようで驚きです。


舟木一夫の歌謡映画だと思って見たら

ヤクザのチンピラの話でした。

山内賢と堺正章のチンピラコンビが

尾西市の女工たちを騙して、キャバレーに売り飛ばしてしまおうとする

とんでもない縦筋であります。



舞台となった尾西市は当時日本初の「労務管理モデル都市」宣言をしたところで

映画のテロップにも出ていました。

健全な街だから仕切っているヤクザもいないので

スケコマシに都合がいいなどど劇中でヤクザの親分が言っているのが

これまたとんでもない発想であります。



はた織り工場で働きながら定時制高校へ通うという

健全な女工さんたちのひたむきな姿を描いている。

働くことの美しさ、勉強することの楽しさ

をチンピラたちに差し込んでいる映画なのです。

当時は日活が推していた「勤労映画」という啓蒙路線を娯楽映画化したようで

「花咲く乙女たち」というタイトルにはイノセンスな

男目線を感じてしまいますね。

ジェンダーなんて言葉はまだ知りません。

だけどそんな事関係ないくらいストレートに

華のある青春映画でした。


チルデン・セーターを着た舟木一夫。

アイビールックのマストアイテム。今も昔も変わりませんね。

しかしこのヘアースタイル、ファンキー!だな。


ランチコートを着たマチャアキさん。さすがの着こなし。

田代みどりさんも水色のカーディガンに

赤いタータンチェックのスカートがアイビーギャルです。

水玉のアスコットタイも効かしていて

尾西の女工さんはお洒落だな。


左端の岡田可愛さんがカワイイなぁ。


ブラウンのチェック柄にくるみボタンと

山内賢さんのジャケットがかなりオシャレであります。

インナーのクルーネックセーターのブルーも鮮やかで決まっています。

とチンピラなのにファッション的には

おぼっちゃまルックでまとめているのがやっぱり青春映画ですね。


       ゆっくりと 美空に白き こいのぼり