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YOSHI DESIGN

design art jazz movie kabuki fashion

静嘉堂@丸の内にて

曜変天目茶碗をみる。





「曜変」(ようへん)とは窯の中の炎によって

焼き物の色の変化が起こる窯変(ようへん)のことだが

黒い釉薬(ゆうやく)が青い斑紋(はんもん)となって

光彩があらわれた状態のときに「曜変」の字を使っているとのこと。

「曜」とは星・輝きの意味から「窯」に重ねている。



引用画像


「天目」(てんもく)とは中国・浙江省(せっこうしょう)の

天目山にあった禅宗寺院に由来している。

鎌倉時代に留学した日本人僧たちが当時一般的に使っていた

喫茶用の碗を、天目山の碗という意味で「天目」と呼んでいた。

それが日本で中国産の茶碗を指す言葉になったとのこと。



引用画像


他にも曜変の次に油滴(ゆてき)天目、乃木目(のぎめ)天目などなど

製法や伝来など知識満載の展示で

鑑賞の手前で疲れてしまった。

これではいけませんね。


しかし世界で3つしか存在しない

曜変天目は

何十万個に一つの偶然が重なり合ってできたものなので

その希少価値たるや

まるで焼き物界のスーパースター扱いの展示でした。

黒い部屋の中でスポットライトを照らされて

魅せる一億光年の光彩。

まさに「宇宙でござる!」

と言わんばかりの堂々としたお姿に頭を垂れてしまいます。



引用画像


造形作家の岡崎乾二郎(おかざき・けんじろう)氏は

自身の著書「絵画の素」で

予期できない色合いの変化は

自分でコントロールできない。

その偶然の作物は

自分の作品と言えるのか


と まさにこの曜変天目を指して言っている。



引用画像


それが焼き物の面白さであるが

つい焼き物の神様が作ったと言いたくなるとも。

そして

才能は個人が所有できるものではないとの域まで

いってしまっている。


いやいや 自然の摂理では

美しいものは作るのではなく

生まれるのだ

ということなんでしょうかね。

何やら「宇宙でござる!」なぁ

久しぶりの庭園美術館。

初夏の緑がみずみずしく

庭園の散策も気持ちがよかった。



       木漏れ日や みどりみどりの 眩暈かな




ナチス政権によって妨げられていたドイツの

グラフィックデザイン回帰が起きた

1950年台のポスターを中心に展示されている。



世界最大のセーリング・フェスティバル「キール・ウィーク」のポスター

ブルーの長方形をよこに二分割して

その上半分をたてに二分割。

その右側だけを左に傾けたデザイン。

それだけで海と空とヨットの帆を表している。

究極のミニマリズムだ。

この潔さ!にやられます。



左は

シェービングクリームのポスターで

商品名がヒゲの形になっている。

なかなかドイツ式ユーモアでありますね。



こちらは映画「イエロー・サブマリン」のポスター。

ん〜ドイツ式なポップアートでございますね。



「七人の侍」ですね。

これまたドイツ式? 独特の重さがあります。



新館の通路のガラス面にブツブツした透明フィルムが貼ってありました。

スマホでそのブツブツの一点を中心にピントを合わせて

動かしながら動画を撮ったら

結構シュールな映像が出来上がりますよ♪

お試しあれ。








                            引用画像

次期ローマ教皇を決めるために世界各地から集まった

108人(煩悩の数字だね)の枢機卿(教皇を補佐する最高顧問)

が密室にて行う秘密選挙のドラマだ。

聖なる世界の話なので近寄りがたい感じだけど

カトリック党の党首選挙と思えばわかりやすく見れる。

そのロビー活動バリバリの選挙戦が面白い。


                            引用画像

一応、選挙だから民主主義的ではあるけど

一つの理念にゾロリと揃ったメンバーをみると

まるで共産党集会に見えてしまうね。

「党の方針は、君の方針である」なんてね

よく似ている。


                            引用画像

往々にして宗教は、特に一神教は

ユニバーシティ(統一)を理想とするする理念だから

ダイバーシティ(多様化)か許容されにくい。

そんなところが

ん〜甘くない世界だね。


「イタリア人が40年も教皇をやっていない」

というセリフにアンチ多様化の本音がダダ漏れしていました。



                            引用画像

「私たちは脇役にすぎませんが、神は耳と目を与えてくれました」

とシスター・アグネスのセリフ。


男性と女性

神が与えてくれたもの


これが付箋となってドラマは

急転回のラストへと運ばれます。

果たして教皇となるその人は誰なのでしょう。





                            引用画像

中庭で一服

ポイ捨てがマナーのようでした




麻布台ヒルズギャラリーにて「松山智一展」をみる。

大きな画面いっぱいに、色、色、色で埋め尽くし

ポップな叫びがギャラリーを支配しちゃっています。

攻めてる!攻めてる!ってな感じ。



キャンバスだって

スクェア(四角)じゃないよ!ヒップ(自由)だぜ!

作るの大変だったろうな。



展示作品の裏側の空間も

作品にしているなんざ、なかなか新鮮!です。



これまたクネクネしたキャンバス。

あれよく見ると見たことある椰子の木が?




引用画像


田中一村の「アダンの浜辺」ですね。

本歌取りですかいな、えっ?

サンプリングだって、あらあら今日日(きょうび)はそう言うのね。



Passage Immortalitas(2024)

ボッティチェリの「チェステッロの受胎告知」の引用ですね。

あっサンプリングか?



世界の画家たちの作品が多く書き込まれているサンプリング大集合な作品。

藤田嗣治や草間彌生など日本の画家もあって楽しい。




引用画像


そこに、なんとヒルマ・アン・クリントの作品まであります

おお、いま竹橋の国立近代美術館で開催中ですよ。

うう、早めに見に行かなくちゃ。


We The People(2025)

アメリカのスーパーマーケットのフロアに多様な人物の群像。

ジャック・ルイ・ダヴィットの「ソクラテスの死」を題材にしている。





商品棚に描かれたシリアルや薬品のパッケージが丁寧に描かれているのが

妙にシニカルで意味深だね。



お気づきかと思いますが

作品のほとんどに雪が降っています。

これはフラットな画面に動きを与えるリズムの役割があって

そして絵を文様的に見せる効果から

画面を飾られている空間(インテリア)へと広げているんですね。

キャンバスの形を工夫しているのも空間(インテリア)を意識しているからでしょう。

雪が降っていると、いないでは大きく違って見えますね。



初期の作品になると雪は降っていないけど

形そのものが空間志向(インテリア)ですね。



色と色、柄と柄を組み合わせる

おしゃれ上級者のコーディネイトのようなポップアートだ。

70年台の横尾忠則や田名網敬一、最近では村上隆などの様な

ビビットでどこか日本の土着性やキッチュな感じの

ポップアートと違って

どこまでもクールだ。


線の太さや面の塗りが計算されていて

色彩はパステルやライトトーンをメインとしながら

その組み合せでビビットに見せているなど

色彩計画が優れている。



よく見るとフラットな塗り塗りの中にも

絵の具を垂らした筆跡があったりして

なかなかの隠し技でありますね。



表現はフラットで

題材はサンプリングと

やや暑苦しいかなと思わせながらも

クールな「攻め」を感じさせるところが

「今」のアートなんですね。

編集能力の高さ感じます。


いつかこの手法を破るときが来るのかな

と想像すると、それはそれで

また楽しみになってくる。


          春雨や 薄桃色の 騒ぎかな


先週、雨のなか、花冷えの花見へと行く途中で

両国のすみだ北斎美術館へと寄ってみた。

大河ドラマ「べらぼう」に連動した企画展を拝見。

たくさんの資料と浮世絵の展示で

たっぷり、お腹がまんぷく山でござんしたよ。



北斎の感性が刺さりまくる滝シリーズ

どうしたらこんな妖怪ラインが生まれるのかな

妖怪なのにこの風情なのも不思議。

親父さんたち、そこ危ないよ!



いやいやお清めラッシュですよ

初夏の大山詣りですかね。

滝飛沫が音頭とっているみたい。



こちらはもう、ドドド、ドーン!

音としぶきの風圧が押してきますね。迫力ー

空は夜? それとも森闇?



急に北斎さんが登場

ボーっと見ていると、北斎さんの手と筆が動いて

ドッキッ!とさせられます。怖っ!

 
  ユニクロのTシャツです。

  1500円でその20%、300円が

  チャリティで寄付されるそうで。



  1958年ストックホルムで開催された平和会議のために

  ピカソが描いた平和のシンボルだ。


  花束を手渡ししているような

  あるいは二人で持っているような絵柄が

  人と人との繋がりを表しているんですね。



  その昔デザイン科の学生だったころ、授業で

  デザインとは、テクノロジーとアートの間にあるものだと教わった。

  機能と美があるのがデザイン。

  読み方を変えれば、テクノロジーとアートの繋がりを

  つくるのがデザインなんだ、と言えると思う。

  このピカソの絵のように

  人と人を繋いでいる花束こそがデザインの存在ではなかろうか。


  何かと何かを繋ぐ存在としてのデザイン。


  それは

  秩序と自由

  民主主義と共産主義

  自国民族と他国民族

  などなども、しかりで

  それで平和への機能が生まれるのならば

  繋ぐアプローチとしてのデザインは

  いま求められていると言えるのでは。  



       茅ヶ崎、三河屋のお煎餅であります。

       ん〜サーフボードですねぇ

       湘南ですねぇ

       いただきましょう  「パリッ!」

       おっ、うすいけどやや硬めな仕上がりが

       いい噛みごたえ♪

       塩気も効いて、昔っぽい煎餅の味わい

       結構気に入りましたぜぇ


       まぁ「湘南 あらなみ」というネーミングも昔カタギな感じでね

       たいてい「波海苔ジョニー」とかつけちゃったりするけど

       抑えてますね

       間違っても「サザンせんべい」なんてつけちゃぁいけませんベェ(失礼)

       こんどは「浜降りあられ」をいただいてみましょうかね。


               波乗りや 塩気男に 風光る  

       


          優柔に 水温むかな 恋の頃


         


      東京ステーションギャラリーにて、

      宮脇綾子のアプリケ作品をみる。



      玉ねぎを切った断面の魅力を

      結集した表現力が素晴らしい。

      ひつひとつの布を糸で縫いながら重ねていく

      その工程が作品になっている。

      ボンドで貼り付けた作品だったら

      魅力が半減しただろう。

      この糸のさまが実に効いている。





       傷や痛みの表現に

       「蕪」と作者のデリケートさが共鳴しているようです。



       布の見立てが素晴らしいですね。



       大漁旗の柄ですね。



       こちらは印半纏の柄、粋だねぇ。

       
       役目を終えた古い布を新しい形にしていく。

       まるでネクスト・ステージを見出す

       ライフワーク・コンサルティングの様に

       見立てと再生が次々と展開されていく作品群。

       実に見応えのある作品展でございました。