酔いどれ天使(1948) | YOSHI DESIGN

YOSHI DESIGN

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         結核を患っているヤクザの松永(三船敏郎)と

         もぐりの医者、真田(志村喬)の葛藤。

         戦後の闇市を再現したセットが泥臭くて凄い。


         ドアに手を挟んでクギが刺さったと松永。

         「ほう、これがクギか」と銃弾を取り出す真田。


         広い肩幅で逆三角形のシルエットのスタイル。

         1940年代のボールド・ルックだ。

         当時のギャング、バンドマンの格好はみんなこれ。

         ハリウッドからの影響なんでしょうね。

         
         今のヤクザは女性とダンス踊れるのかな?


         結核の事が気になって、内心穏やかじゃない松永と

         猿のグルーミングみたいな手下の二人の対比が可笑しい。


         何となく『カサブランカ』な雰囲気。


         親指と人差し指で挟むタバコの吸い方で、カッコつけています。

         斜めストライプの影が、文字通り「斜に構えて」いますね。


         異国情緒だしていますねぇ。

         「東京社交会館」の英文字が時代を感じます。


         ゴミ捨て場になっているドブ池。

         ぶくぶくとメタンガスが発生していて不衛生そのもの。


         この絵画的な構図がポンとでると驚きます。

         虚無感の広がる空が見事に撮れていますねぇ。


        「先生っていい人ね」この美少女は誰だ?


        久我美子さんでした。可愛いなぁ。17才?


        黒澤明が作詞した「ジャングル・ブギ」を歌う笠置シヅ子。

        パワフルでエネルギッシュそのもの。ワーォ♪ときたもんだ。


        それに合わせて踊るダンスもジャングル・ステップ?してます。


        ドブ池に写る影にもう一つ影が現れる上手い場面です。

        ちょっと変わったUチップのコンビ靴。


        松永の兄貴ぶんの岡田(山本礼三郎)。

        ギターを弾いてるなんざザーキなヤクザだぜ。

        松永の愛人(木暮実千代)もイチコロです。


        まるで「鏡の間」の対決みたいな場面。

        愛人の部屋の三面鏡に映っている。


        ペンキをひっくり返しての死闘がリアル!です。


        洗濯物が風に大きく揺れている様が感情的に観える。