昔、税理士試験の専門学校に行っていた頃、

試験前に道具(電卓)がなくなるという話を聞きました。

 

ライバルの受験生の道具をなくせば、

買い替えても新しい道具に慣れるまで、処理スピードが落ちるので、

ライバルを蹴落とすというなりふり構わない行為ですが、

高梨沙羅さんは真逆。

 

なかなか自分の道具を海外の選手に貸すのは勇気がいる行為で、

高梨沙羅さんの「心」と「言葉」に心を打たれました。

 

ジャンプは恐怖との闘い。嵐の中、吹雪の中、白い壁に向かって飛び落ちる競技。

また、酷寒の時期に欧州を転戦する孤独と、

減量など節制もすさまじく、過酷な競技。

 

芯の強い個性的な選手が多くて、憧れの存在です。

 

高橋沙羅さんもSNSでバッシングされたこともあるけど、

岡部孝信や船木、斎藤、原田など、ジャンプの選手は、昔からお洒落だし、

瞬発力やバランスが重要で、減量・転戦で摩耗するので、

葛西や岡部のように長くトップで活躍するのは例外というか、稀有の存在。

 

筋違いの誹謗・中傷だと感じてきました。

競技の過酷さをきちんと理解して、応援してほしい。

 

高梨沙羅の顔に残酷なネットバッシング、女性アスリートが求められる“純朴さ” (2019年10月30日) - エキサイトニュース

 

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【ジャンプ】高梨沙羅が今季最高の4位 

機材届かない海外選手にスキー板を貸して欠場のピンチ救う

 ◇女子W杯ジャンプ札幌大会第1日(13日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=HS137メートル、K点123メートル)

 個人第9戦が行われ、地元北海道で7年ぶりの優勝を目指す18年平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(27)=クラレ=は、112・5メートル、121メートルの合計190・1点で今季最高の4位だった。今季W杯で日本勢唯一の勝利を挙げている伊藤有希(29)=土屋ホーム=は5位。エヴァ・ピンケルニッヒ(オーストリア)が合計195・7点で制した。

 海外勢の機材到着が遅れたため12日に予定されていた予選と本戦を合わせて実施した。13日になっても機材が間に合わずW杯ランキング上位選手を含む6人が欠場。同じメーカーのスキー板を使用している同1位(第8戦終了時点)のニカ・プレブツ(スロベニア)から「(板を)貸してくれないか」とお願いされた高梨は「一緒に飛ぶ仲間。私がW杯で優勝したときも他国の選手からゴーグルを借りて飛んだ。お互いをリスペクトしているからこそ、困ったときはできる限りのことを尽くしてとんでもらいたい」と協力。プレブツは無事に予選を突破し「彼女のブーツのサイズにビンディングが合っていなかったので、日本のサービスマンがそれ用に穴を開けて付け直した。各国助け合い」とうなずいた。

 14日も大倉山で個人戦が行われる。高梨は「明日はみんなで飛べると思うので、そこでシングルに入ることは意味がある。そこを目指していきたい」と力を込めた。