駿恭は、出雲駅伝は全くダメ、全日本では復調したが、箱根駅伝で走る距離の半分も満たない。
その後のレースに出ずにひたすら距離をこなしたが、
調整する期間が短すぎた。
吉居兄弟は世界を目指すトラックのランナーで、
秋からの駅伝に向けて調整するのはしんどい1年だった。
7区を任された駿恭は突っ込んで、10KMもいかないのにわき腹を抑える状態になって、
もうだめかなと切なく思ったが、勝負の神様は気まぐれ。
駿恭はなんとか走り抜いた。
今年も箱根駅伝はドラマチックだった。
年代トップの兄弟と、
兄・大和とWエースを組んだ中野、そしてたたき上げのキャプテン湯浅。
安定の阿部と溜池。
2023年の箱根の2位メンバーから主力がそのまま残った中大は、
当時は今年の100回大会での優勝候補となった。
しかし年末年始に16人中14人が感染症で発症。
8区の阿部は熱の中、フラフラで走るなど無残な結果となってしまった。
吉居、中野、湯浅の他の4年生は故障がちで、16人のメンバーにも入れず。
才能があって、努力を重ねてもどうなるかわからないという勝負の世界、一流の世界の厳しさに、
溜息が出ました。
ああ無情。。。
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