大事な試合なのにシーズン前から試合前・後も和やかな雰囲気になって、
上手く選手起用も回りました。
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試合前に偉大なOB2人にパワーをもらった。山本浩二元監督の始球式。打席に立ったのは大リーグ・カブスの鈴木誠也だった。誠也は私服姿で打席に。ビッグサプライズに、超満員のマツダのボルテージは試合開始前から最高潮に達した。
新井貴浩監督(46)は、誠也の「5分前に言われました」の言葉を確認されると、
「誰に聞いたんですか(笑い)。黒田さんと誠也とちょっとしゃべっていて、ずっと。そういえばと思って。5分前、10分前ぐらい。焦ってたよ。そりゃねえ、今日超満員だし、誠也が打席立ったらみんなお客さんは喜んでくれるからと。急きょ決まったんです」といたずらっぽく笑った。
そして、急きょマツダのグラウンドに呼ばれた誠也の靴について「あれ僕のです。ジャージーも僕のです」とサプライズ始球式の舞台裏を楽しそうに明かした指揮官。「でもねえ、浩二さんの始球式もそうだし、誠也も立って、凄い盛り上がったんで、良かったと思います。良かったです、本当に。スタンド盛り上がったんじゃないですか。本当に良かったと思います」と真面目な表情で山本浩二元監督、無茶ぶりに快く応えてこれた誠也への感謝の思いを語った。
大一番での始球式。
山本浩二氏は「(鈴木誠也に)ぶつけてやろうかと思ったけど、そこまでのボールじゃないわ」と苦笑い。
開始5分前に新井監督から打者に指名された誠也は「恐ろしいっす」と戸惑いの表情を浮かべながらも、「良かったっす。(緊張で)震えてるっす」と振り返っていた。
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広島は2連勝でファーストステージを突破。試合後のセレモニーでは新井貴浩監督(46)が自身のあいさつの冒頭で、「私のあいさつの前に、選手を代表して、今日もナイスピッチングでした。最優秀中継ぎ投手、島内よりみなさまに一言御礼を申し上げます」とむちゃぶり。
同点の8回に登板し、先頭楠本を歩かせた後、中軸の3人を封じた。「どっちにしても1点もやれない。長打を警戒して、自分の一番いい球を投げ込みました」。流れを渡さず、その裏の勝ち越しを呼んだ。中継ぎの矢崎が発熱で離脱。右腕は「ブルペン陣で頑張りたい」と頼もしかったが、セレモニーで新井監督にあいさつをむちゃぶりされたことには「全く言葉を考えていなかった。最悪でした」と苦笑いだった。
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同点の8回に代打で決勝打となる右前打を放った田中広輔内野手(34)は「みんなでつかんだ勝利」とお立ち台で汗を拭った。そして、打った瞬間から一塁ベース上まで何度もガッツポーズを見せたことについて聞かれると「本当にね…うれしくて気持ちが爆発してしまいました」と笑顔。真っ赤に染まったマツダのファンから割れんばかりの拍手と歓声を浴びた34歳は「必ずまた戻ってきます!」と高らかに宣言した。
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広島は1点リードの六回、代打・末包が1ボールから今永の132キロを左翼スタンドに運ぶ1号ソロで貴重な追加点を挙げた。 「打ったのはストレート。好投の投手2人の代打だったので何とか塁に出ようと積極的にいきました。最高の結果になって良かったです」 末包は新井監督がCS前日会見で「あえて言うと末包選手ですね。彼は『つかんだ』(笑)と言っていたのでCSでも期待したい」とキーマンに挙げていた。