川崎登戸の町石屋、吉澤石材店の吉澤です。
今日の工事中に写真に収めてきました。
東北地方を代表する白御影石の一つ、磐梯みかげ。「白」と言いながらも、出来上がると青みがかって見える風格ある石です。
この石、サンプルなどの小さな盤で一件すると、わりと鮮やかな黒玉(黒っぽい石目)や白玉が目立ったりもします。
だけど出来上がってお墓全体で見ると、そんなことたいして気にならないよな…っていつも思います。
まだ棹石(さおいし=文字を刻む石)が出来ていないので途中ですが、こんな感じ。
言っている意味が分かりますか?
あ、三段積み上げた石の真ん中の石、正面に一つ黒玉が見えますね。でもここは水鉢という部材が前に配置される部分。見えなくなってしまいます。
見えなければいい?
はい、そうです!
え?なんかちょっと違うんじゃない・・・とか思ったりしますか?
石に入ったキズなどは話しが別ですが、黒玉や白玉(別の呼び方もあります)は石そのものの品質が劣っているとか悪いとか言うたぐいのものではありません。
そもそもお墓は無垢の石。仮に周囲をぐるっと確認し、何の問題がなさそうな石だって内側にはどんな石の目があるか。
それは誰にもわかりません。
もちろん、そうした石目をわざわざ目立つところに配置しようなんて考えません。
隠れるところに持って行きますし、目立ちにくいところに回したりなどの配慮をしながら据付けを行っています。
当然、石を吟味して加工する職人さんたちだってそれは同じです。
どうか、石をよく知っているプロに安心してお任せくださいね。
お墓の石は練り物のような人造物じゃありません。天然の素材です。
もちろんある一定のライン(度を越したものは納めません!)はあるわけで、その許容範囲の中でさまざまな表情があり、それゆえに味わいが出てくるのだと私は考えます。
あなたのお墓になるべく選ばれ、加工された石はまさにオンリーワン。まったく同じ表情の石は、世界のどこを探してもありません。
あなたがお墓に選んだ、「その石」だけの表情を愉しんでいただけると嬉しいですね。

