鳥居の部材が落ちてしまったということで、現場を確認してきました。想像した部材は貫(ぬき)と呼ばれる部材、しかも両側に袖のように突き出ている部材です。
実際に見てみると想定した通りに貫が脱落していました。自然落下か何らかの原因があるのかはわかりません。
以前鳥居の記事
を書いたことがありますが、この部分は貫通しているわけではありません。両側の袖部分は横から差し込んで目地で留まっています。これは特に手抜きなどではなく、石鳥居の構造上こうなっているということです。きっとほぼ全部の石鳥居がそうなのではないでしょうか。
今回の落下の理由はともかく、そうしたことから考えると、この部分につかまってぶら下がったりするのはハッキリ言って危険だと思います。大きな鳥居ではぶら下がることは不可能でしょうが、今回の鳥居は子供が悪戯するには手ごろな大きさです。
自然に落下するのでは手の打ちようがありませんが、人が負荷をかけて脱落したとなれば大けがにつながる可能性が高いです。こんな石が足に落ちたりしたら・・・。
近年施工した鳥居の場合には、石が合わさる部分に接着剤を塗布してしまうのである程度脱落の可能性は低いと思います。でも昔建立されたものだとセメントの劣化などもあるので自然落下という可能性だってあると思います。まして負荷がかかればなおさら危険になります。
鳥居はあくまでもくぐるもの。寄りかかったり押し引きするものではありません。もしお子さんが遊んでいたりしたら少し気を付けるように声掛けなどしていきたいものですね。
これから秋にかけてはお祭りの季節です。こうしたことは出来れば多くの方に知っておいていただきたいと思い書いてみました。明日補修の予定です。
また、よろしくお願いします。