ヒナちゃん | 流れ星ネコのまた旅日記

ヒナちゃん

ヒナちゃん、うちに来た頃はちっちゃくて痩せこけて情けない子猫でしたが、

 

すぐに慣れて、ご飯をたくさん食べて元気になって、家中を飛び回ったのでした。

 

空中を飛び回って、何か獲物があれば

 

右に左にまっすぐ上に。

 

どんどん高く飛んで

 

流れ星ネコだけに、空を飛ぶのはお手のものだったね。

 

手も足も尻尾もピーン!

 

でもそのうち地球に重力ってものがあるってことに気がついて、

ピーンってなるのも縦から横になって

 

床ともとっても仲良くなっていってね、

 

おとんとおかんとも仲良くなってね、

 

ごにょごにょってしてね、

 

「お母ちゃんの手触りが好きだにゃ」

 

おかんもヒナちゃんの肌触りが好き。

おかん、2度も大怪我させられて病院に送られたし

お巡りさんのお世話にもなったけどね

 

 

そんなヒナちゃんだけどね

 

・・・・・・・・・

 

 

もうやたらに地上に慣れてきたヒナちゃんですが、

空を飛ぶことを忘れたヒナちゃんでしたが、

4年前の今日、ピョーンって、

天使の梯子を渡って

お空に飛んでいってしまいました。

18年も地上を楽しんだのにね。

やっぱり星の子だもんね。

 

 天使の梯子の日のこと

 

 

でも今でもね、あっちこっちでピョンピョン跳び回ったり、

ゴロンゴロン転がってるね。

ヒナちゃんの手触り、肌触りを感じるよ。

ゴニョゴニョした寝息が聞こえるよ。

 

「あ、あれは誰だ!蜘蛛?スパイダーマン? いいや、ヒナちゃんだ!」

ほら、網戸を駆け登るヒナちゃんが今も見えるよ。

 

 

 

ずっとずっと、一緒だもんね。

 

時には真面目な顔もいいけど、

 

やっぱりひょうきんなヒナちゃんが好きだよ

「それ、どーゆー意味?」