きっと平和に向かってるはずです。 | おっさんの独り言

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iPhoneにしたのをキッカケに、ブログしてみようかと思いました。ボケ防止になるかな?
こういうものに、不慣れなんで失礼無礼、お許し下さい。m(_ _)m

昭和三十八年 芸術祭参加作品
『世界大戦争』
かなり昔の映画です、東宝特撮映画の一環として、DVDを所有していました。
円谷英二さんの戦闘機のシーンや、破滅後の東京、特撮シーンは最高の出来だと思います。

昨今、改めて見直してみても、戦争というもので一瞬で終わる日常の何気ない、些細な幸せを人間はもっと考えなければいけないんではないか?と思います。

幼稚園に自分の娘を迎えに行く母親、街は道路は逃げる人で大混乱、途中幼稚園に電話し、『動物園行こうね』戦争で叶わない願いであるのに。何とか我が娘の所へ、しかし途中で力尽きてしまいます。

船乗りの恋人を待つ、若き娘は、無線信号で洋上にいる恋人にモールス信号を打ちます、恋人も答えます。
『コウフクダッタネ』
『アリガトウ』

一家の主人は家族揃って、最後の晩餐です。
奥さんと一緒に植えた庭のチューリップが芽吹きません。
ラジオから流れる世界情勢、主人は問います、娘、自分の奥さんに『幸せか?』と問います。
強がっている主人も、自宅の二階のベランダから、夕焼け空を眺めながら、涙ながらに、子供は大学行かせんだよ!年頃の娘には立派な婚礼を挙げるんだよ!苦労かけた母ちゃんには、別荘買うんだよ!と・・・。

そして、核ミサイルは発射され、日本のみならず世界の主要都市全てが壊滅します。

この映画が出来上がった時、ミラノかどこかの映画祭に出品したか、持っていったか、各国の大使に観せたそうです。

できる事なら、今一度、全世界の偉い人に観てもらいたいものです。

今日は歴史的な事柄がありました、きっと平和に向かってるはずです・・・

映画終盤、笠智衆さんがこう言います。
『人間は素晴らしいもんなんだがなぁ』

今、観ても、沁みます。