こんばんは。 昨夜、張り切ってオススメしたのに、私自身はまだ、「やりたいことリスト100」を書き終えていないのですが
せっかくの月の始まりでもあるので、今日は、ずっとじっくり読みたかった、こちらの本にも本格的に着手したいと思います。
(やりたいこと100も今週中には書き終えたい!)
ウェイリー版『源氏物語』です。
本書は、日本最古の小説と言われる紫式部の『源氏物語』を、約100年前にイギリスの東洋学者、アーサー・ウェイリーが英語訳にしたものを、この度、俳人の毬矢まりえさんと詩人の森山恵さんの手により、現代の日本語として訳し戻したものです。
名作だけど難しいとされる古典も、海を何度か往来して、幾人かの素敵な人の手をかけていくうちに、読みやすくなるのはもちろん、新たな美しさやロマンティックなマジックが加味されるというわけですね。
これが、大河ドラマやハーレクイーンロマンスのごとく、すごく面白いと大評判に。私の周囲でも「夢中で一気に読みきった!」「源氏物語マニアになった」という絶賛の声。
敬愛する漫画家・竹宮惠子先生も、
「このヴィクトリアン・GENJIを読むまで私は源氏物語を理解していなかった!
このまま漫画にしてみたい!」と語っています。(本書の公式サイトより)
これは、ぜひとも、読まねばと速攻で買ったものの、そのかなりの厚みにおののいて……本棚の飾りと化していました。
ちなみに、本書はジャケ買いもしたくなるほど、装丁も至極、麗しく。クリムトの絵画が使われています(第1巻は、かの有名な『接吻』)
今朝から改めて読み始めたばかりなのですが…世界観のクセが強め。だけど、そのクセが味わい深く、なるほど、カタカナ語や恋愛漫画やドラマに慣れ親しんだ、我々には親しみやすくもあります。
(世代的には大和先生の「あさきゆめみし」とか、光GENJIを思い出しますね)
ちなみに、主人公の光源氏は「ゲンジ」「シャイニング・プリンス」、女性たちは「レディ・フジツボ」などと呼ばれています。
本書における、物語の始まりを、少しだけ引用させていただきますね。
いつの時代のことでしたか、あるエンペラーの宮廷での物語でございます。
ワードローブのレディ(更衣)、ベッドチェンバーのレディ(女御)など、後宮にはそれはそれは数多くの女性が仕えておりました。そのなかに一人、エンペラーのご寵愛を一身に集める女性がいました。その人は侍女の中では低い身分でしたので、成り上がり女とさげすまれ、妬まれます。あんな女に夢をつぶされるとは。わたしこそとグレートレディ(大貴婦人)たちの誰もが心を燃やしていたのです。
なんだか、すごくハーレクインロマンス的というか、大河&恋愛マンガ的というか……無性にワクワクさせられます。
これは、スキマ時間ではなく、まとめて時間をとって読むべき本のようです。
また、完読したら、報告しますね。
もし、読んでみたいという方がいらしたら、ぜひ、私と並走してみてくださいね