2020年も今日で半分が終わります。
日中にも書きましたが、何だか不思議な気分ですよね。
2020年という年には、響きの良さと区切りの良さを感じられます。
オリンピックイヤーだったということもあり、昨年末は「今年こそ!」と決意を新たにする人も多かったはずです。
私ももちろんその一人。
「今年はこんな年になる」
「こんな年にしよう」
そんな多くの人の思いや予想が外れたのはもちろん、人生の予定や計画すらも変更になった人も少なくなかったと思います。
のちに学校の教科書に載るほどの歴史的な変化が世界に起こるとは!
“新しい生活”というものを探り、世界に適応しようとしているうちに、あっという間に今年前半の終了ホイッスルが鳴ったという感じですよね。
予想外の困難は予想できる困難以上に大変なものだったし、これからも、大変なことはあると思うのですが……いつまで嘆いていても現実は変わらないですし。
今はまだ分からなくても、この大変な時期を乗り越えたことで、進化やパワーアップをしているはずです。個人も、日本も、世界も。
今日より素晴らしい明日を信じて、2020年の後半は、心新たな気持ちで迎えたいですよね。
それこそ、2020年を改めて迎えるような気持ちで、自分の現在地や心の奥をたしかめたい。
以前、どこかでも書いたことがあるのですが、「元旦に100個の夢を書く」というのは、新しい気持ちで新年を迎えるにあたってシンプルだけど、とても良い方法だなと思います。
猫町倶楽部 主宰の山本多津也さんは、ある年の始まりにお会いした時、毎年恒例でこれをやっていると教えてくれました。
ルールはいたってシンプルです。
*書き出すのは、「目標」ではなく「やりたいこと」
*必ず100個書くこと。
*100個出したら「仕事」「趣味」などカテゴリー別に分類。さらには、「いつか叶えたい夢」「3年以内」「今年」と期間も分類する。
頭の中にあるものを全部、書き出して棚卸しするという点は、GTD(getting things done)に近いのかな。
私もやってみたのですが、これは、なかなか興味深いです。
「コロナが落ち着いたらハワイに行く」「体脂肪を健康的に落とす」など、最初の20項目くらいは、いつもの定番の願いがすんなりと出てくるのですが、1その先がなかなか続かない。
しばらく考えあぐねて続けていると、だんだん良い意味で適当になって、「100個も書けるなら、もっと小さいことも書いてみよう」と思うようになります。
「ベランダに紫陽花の挿し木をする」
「しばらく会っていない友人に連絡してみる」
「最高だと思えるつけ麺店を探し出す」
などなど、小さな欲望にフォーカスしてみると、だんだん止まらなくなる!
我ながら 笑っちゃうくらい小さい夢(私の場合、食べ物ネタが多い)がたくさん浮かんできます。すると、いつでも叶えられそうなのに、叶えていない夢って意外とたくさんある事に気付くのです。
「私は自分の欲望を抑え込んで生きているのかもしれない」
というシンプルな事実に気づかされる。
最初の方で思いつく「やりたいことベスト10」は、だいたい壮大な夢であり、ストイックな目標です。だけど、後から浮かんでくる夢は、子どもみたいに無邪気な願望であり、飴玉のように小さくてカラフルな欲望。
壮大な夢も大切だけど、この1年を半年を、春夏秋冬を生き切るには、こんな小さな夢(欲望)も欠かせない。
大きな夢を見るだけでなく、小さな夢も日々意識して叶えることができたら、何てことのない1日もカラフルに甘やかになるんじゃないかと思います。
先行きのわからない時代、大きな夢をフラグして我が道を見失わないように進みながらも、日々の小さな欲望を楽しんでエネルギーチャージする。
そういうバランスで生きられたらいいですよね。
さて、100個の夢を書きながら気づいたことがもう1つ。
それは…
やりたいことを100個も書けるなら、「大きな夢」を噛み砕いて、複数の「小さなやりたいこと」に因数分解してみるのも良いな、ということ。
小さい項目を叶えるたびに達成感も味わえるし、いつの間にか、大きな夢に近づいているかもしれません。 欲張りなはずなのに、つい現実に飲み込まれて、夢が見れない人にはとても良い方法だなとおもます。
私も今夜は、今年後半をより楽しく甘くしてくれる、色とりどりのキャンディみたいな“100個の夢(欲望)”を数えてみようと思います。