帰らなければならない日が近いからなのか、8日目にもなると少しずつ、自分のいる環境を冷静に見つめ直せるようになる。
人間の密度が濃い。ここに来る人たちはみな、少なくとも一定以上の主体性を持っている。
自分は人を見るとき、年齢によるフィルターがちっとも掛からない。年齢も性別も国籍も、飾りをすべて取り去ったまっさらな「そのひと」に触れたとき、人間として好きになれるかどうか。それが、自分にとってすごく大事な尺度になることが多い。
素敵だな、とときめく人もいる。自分の「そのひと」の部分を刺激してくれるような人。このタイプの人と出会ったとき、自分の心はいつもにやける。会えたことが奇跡みたいで、仲間がいたと感じてほっとして、負けてられないと思えることが堪らなく嬉しくて、思わず。そんな人間の密度が、ここは濃い。
この日は、急きょ個別指導がなくなったので、自習室の監督をしながらお借りした被災地の写真、震災に関する雑誌を見させてもらった。震災前、グーグルマップの上空写真で見る女川の町にはとりどりの家が軒を並べていた。しかし、震災後の写真ではそれらがただの灰色に変わっている。
雑誌にまとめられた写真もお話も、どれも衝撃的で、前日に女川の町を見に行ったからこそ伝わってくる恐怖があった。横浜にいてテレビ越しに見た衝撃的な光景と、昨日見た現実感の薄い女川の町の光景。それが、現実に被災地の状況を目の当たりにした後再び当時の写真を見ることで、やっと繋がった気がした。ああ、これは本当にあったことなのだ、と。
その雑誌には、今後の復興への強い意志も散りばめられていた。被災地は震災を糧にして、よりよい町づくりをしていく必要がある。若者がこの震災をきっかけに、町のことを考えてくれるようになった。そんなプラスの声をたくさん作っていかなければならない。ただの悲劇でなく、チャンスに変える。それは被災地の方々だけでなく、少なくとも日本に住む人一人ひとりが考えなければならないことだろう。みんなが震災から、何かを学ばなければならない。
シェアハウスに住む人も多くなり、だいぶ大学生の割合が大きくなった。最初来たときは自分ひとりだったわけだから、つくづく変化の多い環境だなぁと思う。こうして学んだ自分たちの世代が、どれだけ世の中に価値をもたらすことができるのか。動きの鈍い世の中で、主体性を持った人たちが果たすべき役割は大きい。自分はそれを主導して、巻き込むような人間を目指さなくちゃいけないのだと思う。
自分は安定を望まなかった。目標があって、その手段を模索して今の会社に就職を決めた。安定を望むことが悪いとは言わない。それも確かに、ひとつの価値観かもしれないから。けれど、自分はやっぱり変えたいときに変えられる立場にいたいし、そのための能力を磨ける場所にいたい。「価値観」という都合のいい言葉ですべて流せてしまうことに違和感を感じる今、たくさんの価値観に触れられるこの9日間の経験は貴重だ。
人間の密度が濃い。ここに来る人たちはみな、少なくとも一定以上の主体性を持っている。
自分は人を見るとき、年齢によるフィルターがちっとも掛からない。年齢も性別も国籍も、飾りをすべて取り去ったまっさらな「そのひと」に触れたとき、人間として好きになれるかどうか。それが、自分にとってすごく大事な尺度になることが多い。
素敵だな、とときめく人もいる。自分の「そのひと」の部分を刺激してくれるような人。このタイプの人と出会ったとき、自分の心はいつもにやける。会えたことが奇跡みたいで、仲間がいたと感じてほっとして、負けてられないと思えることが堪らなく嬉しくて、思わず。そんな人間の密度が、ここは濃い。
この日は、急きょ個別指導がなくなったので、自習室の監督をしながらお借りした被災地の写真、震災に関する雑誌を見させてもらった。震災前、グーグルマップの上空写真で見る女川の町にはとりどりの家が軒を並べていた。しかし、震災後の写真ではそれらがただの灰色に変わっている。
雑誌にまとめられた写真もお話も、どれも衝撃的で、前日に女川の町を見に行ったからこそ伝わってくる恐怖があった。横浜にいてテレビ越しに見た衝撃的な光景と、昨日見た現実感の薄い女川の町の光景。それが、現実に被災地の状況を目の当たりにした後再び当時の写真を見ることで、やっと繋がった気がした。ああ、これは本当にあったことなのだ、と。
その雑誌には、今後の復興への強い意志も散りばめられていた。被災地は震災を糧にして、よりよい町づくりをしていく必要がある。若者がこの震災をきっかけに、町のことを考えてくれるようになった。そんなプラスの声をたくさん作っていかなければならない。ただの悲劇でなく、チャンスに変える。それは被災地の方々だけでなく、少なくとも日本に住む人一人ひとりが考えなければならないことだろう。みんなが震災から、何かを学ばなければならない。
シェアハウスに住む人も多くなり、だいぶ大学生の割合が大きくなった。最初来たときは自分ひとりだったわけだから、つくづく変化の多い環境だなぁと思う。こうして学んだ自分たちの世代が、どれだけ世の中に価値をもたらすことができるのか。動きの鈍い世の中で、主体性を持った人たちが果たすべき役割は大きい。自分はそれを主導して、巻き込むような人間を目指さなくちゃいけないのだと思う。
自分は安定を望まなかった。目標があって、その手段を模索して今の会社に就職を決めた。安定を望むことが悪いとは言わない。それも確かに、ひとつの価値観かもしれないから。けれど、自分はやっぱり変えたいときに変えられる立場にいたいし、そのための能力を磨ける場所にいたい。「価値観」という都合のいい言葉ですべて流せてしまうことに違和感を感じる今、たくさんの価値観に触れられるこの9日間の経験は貴重だ。