前回までは、戦略のお話でした。
今回からは、実際にやるべきことを手順を追ってお伝えしたいと思います。

まず、実践面でやることは、入居率の向上です。
すなわち、客付け営業力の強化です。

不動産業(賃貸業)は管理数を増やしていくことが生命線です。
しかし、いきなり管理を増やそうとしても、それは勝手が良すぎます。
なぜなら、管理を依頼するオーナー様は、入居者を入れてくれる不動産会社を求めているからです。

管理を増やすためには、兎にも角にも営業力を付けること、取り立てて入居者を取らなければならない物件に客付けができるかです。

そこには、反響を取る仕組み作りが必要で、ポータルサイト、自社HP、看板広告、情報誌、店頭作りなどを工夫して、問合せを増やすことが第一です。

次は、その問合せから実際に来店に来てもらうべく、フォローを行います。
多くはメール対応ですが、そのスピードや文面を工夫しなくてはなりません。
賃貸の平均問合せ数は2.5件、平均来店数は2.1件という数値が示すように、選ばれし1店舗にならなければ、次はありません。

そして、来店してくだされば、お客様のニーズや潜在的な課題をヒアリングし、適切な物件を提案していくことになります。
その際に、自社のこの時期の特選物件があれば、どんどん紹介し、気に入って頂けた方にはぜひ入居してもらいましょう。
この紹介活動が重要なのです。
時には、リフォーム済み物件や特典付き物件などは、優先的に紹介することが必要になります。
それは、おススメであることに加えて、管理物件を増やすことに繋がる物件をある程度優先的に紹介することです。
そうやって、自社管理物件の入居率を高めていく、その結果が客付け営業力を証明することになるのです。

さて、どこまで意識を持ち、目標を掲げて取り組まれているでしょうか?
単なる売上目標を目指して活動している不動産会社さんは、この入居率にこだわってみてください。
後の管理獲得につながる重要な指標になります。