今年、コロナの影響もあり補助金審査の仕事を頂くことが増え、この年末も1件実施しています。
そこで、補助金申請において気を付けて頂きたい点をお伝えしたいと思います。
①補助金の趣旨に沿っているか
まず、大原則として、補助金の趣旨に沿った内容であることが最重要です。
例えば、「人手を要する作業を代替又 は作業効率を向上することにより、作業員間の接触を減らす取組である」とあれば、”代替”や”効率化”が図れないとダメですし、「生産方式の『転換』がなされる取組である」とあれば、”転換”がポイントになります。
これを趣旨に照らして解釈すると、既存の機械の追加や、買換えではダメということになります。
この趣旨に沿わないとなると、その時点で落選です。
②定量的に具体的に記されているか
より現状を理解してもらうためには、定量的かつ具体的に記されていることが大事です。
コロナの影響を受けたことが必要要件であれば、それがどれくらい、どんな理由によるものかを示した方が程度を理解できます。
例えば、「外食の自粛に伴い、売上が前年比50%ダウン」となればその影響の大きさが理解でき、納得感が高まります。
③説明や効果が相手に伝わる内容か
審査員はある程度の知識やレベル感をもって採点にあたります。しかし、それでも専門的な機械や取り組みによっては十分理解できないケースがあります。その場合ネット等で調べるのですが、それでも申請者の意図が完全に理解できるものではありません。
これはお願いでもあるのですが、ぜひその効果がどれくらいのもので、一般的な取り組みと比べてどんな違いがあるのか、など審査員に理解してもらうよう記載してください。
④プラス評価がもらえるか
補助金の審査においては1件ごとに評点化するのですが、同じような取り組みや同じレベル感の申請がとても多いです。
ぜひプラスになる申請内容を入れるようにしてください。
例えば、社会や業界の課題解決につなる取り組みであったり、業界において先進的な取り組み(チャレンジ)であったり、発想の転換であったり等、他の取り組みと異なる点やアイデアが盛り込まれているとプラス加点につながります。
あと、申請内容に熱意や情熱が感じられることも加点要素です。それは書く内容の深さや丁寧さに現れます。文書でしか知りようがないこともあり、内容から多くのことを感じ取りつつ審査しています。