企業において、マーケティングは経営上重要な機能となっているが、決して絶対的なものではない。

そもそも、マーケティングとは、AMAによると、「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである。とされている。
簡単にいえば、「売れる仕組み」である。
では、その根拠はなにかといえば、お客様の声や購買データから、確率の高い傾向を捉えることである。
すなわち、統計的手法によって処理される。

実際のデータを用いて、RやSPSSなどのソフトで分析をしてきたが、100%確かであることはありえない。8割方◯◯であるといえることはほぼ自明のことである。それでも、勘を確かなものにするためには分析する価値はあるが、新しい知見は得られない。

よって、いくらマーケティングを行い分析しても、最大公約数が得られると考えるべきである。

ただ、マーケットのΠがどれくらいあるのか、マーケットボリュームを捉え、どのセグメントを狙うかといったマーケティング戦略を立てることには、役に立つ。
そこには、費用対効果の予測の元に事業として打って出るか否かの意思決定を行うには必要なデータである。

いずれにしても、企業で行うマーケティングは、事業の成功確率を高めるための方法であり、絶対的なものではないことを念頭においておくべきである。