緑内障の方の障害年金請求事例紹介

おはようございます
社会保険労務士のまいです

弊社HPの障害年金請求事例を更新しました

障害ねんきんナビ札幌事例紹介
(詳細はリンク先ページをご覧ください)

今回の事例は、緑内障により障害基礎年金1級が支給された方のケースです

本請求のポイントは初診日！！

1⃣　大学生の頃に受けた健康診断で高血糖の指摘あり

2⃣　病院を受診したところ１型糖尿病と診断され治療開始

3⃣　２５歳の頃、高血糖状態が続いたことで眼底出血を起こす

4⃣　眼科を受診したところ、眼圧が高いと言われ、眼圧を下げるための治療開始

5⃣　以後現在に至るまで継続して治療を受けている

請求人のご病歴になります

障害年金の請求において重要になってくるのが請求傷病の初診日！

初診日が起点となり請求手続を進める事になりますので、請求手続きの手順としてまず初めに初診日を明らかにしておく必要があるのです

本事例の場合・・

請求傷病名は緑内障

ご承知の通り、緑内障は【眼】のご病気です

とすれば、当該請求人の初診日は２５歳の頃、眼底出血を起こして眼科を受診した日になるのでは・・と思われた方もいるでしょう

眼のご病気であれば視力低下や眼底出血等、眼の症状を訴え眼科を受診するのが一般的です

そのため眼科を受診した日が初診日として認定される事が多くのケースで見受けられます

しかし本事例の場合はこちらに該当しません

請求人のご病歴をよくご確認いただきたいのですが・・

3⃣　２５歳の頃、高血糖状態が続いたことで眼底出血を起こす

お気づきになりましたでしょうか

そう、眼底出血を起こした原因は高血糖

高血糖は1型糖尿病による症状の１つです

すなわち、眼の症状を引き起こした原因傷病は1型糖尿病という事になります

このような場合、初診日は1型糖尿病による症状で初めて受診した日にまで遡ります

したがって、本請求における初診日は・・

1⃣　大学生の頃に受けた健康診断で高血糖の指摘あり

2⃣　病院を受診したところ１型糖尿病と診断され治療開始

上記、大学生の頃、健康診断で高血糖の指摘を受け病院を受診した日

この日が障害年金請求上の初診日に該当します

実際のお手続きにおいても、申立書には1型糖尿病発症時の頃からの病歴を記載

こちらで無事認定が下りました

緑内障は【眼】の病気だから眼の症状を訴えて初めて病院を受診した日が初診日になる・・とは限らない事にご注意ください

初診日を特定するうえで大切なのは、【その症状を引き起こしたのは何か？】を追求する事

誘因となった傷病はないか
相当因果関係が絡む傷病があるのでは

こちらを念頭に置いて調べる必要があります

上記ご参考になれば幸いです