１型糖尿病の方の障害年金請求事例紹介

おはようございます
社会保険労務士のまいです

弊社HPの障害年金請求事例を更新しました

障害ねんきんナビ札幌事例紹介
(詳細はリンク先ページをご覧ください)

今回の事例は、１型糖尿病により障害基礎年金2級の支給停止が解除された方のケースです

ご依頼者さまは、1型糖尿病で障害基礎年金2級を受給されていましたが、令和4年時の更新で支給停止の処分が下りました

障害の程度が2級に該当しないと判断された事によるものです

ご自身で審査請求・支給停止事由消滅届提出のお手続きをそれぞれ行われたものの、どちらも認められず

支給停止が解除されぬまま疲れ果てて私のところへご相談いただきました

糖尿病による2級以上の認定は、現状非常に厳しいと言われています

なぜなら、認定基準上、2級以上の障害状態について明確な指標がないからです

【症状、検査成績及び具体的な日常生活状況等によっては、さらに上位等級に認定する。】
との記載にとどまります

症状、検査成績及び具体的な日常生活状況等とはどのような状態を指すのか

HbA1cの値
血清Cペプチドの数値
重症低血糖又はケトアシドーシスの回数

認定基準の記載内容からでは判断のしようがありません

ブラックボックスに包まれています

では今回のようなケースでどう対応したら良いのか

私が注目したのは１型糖尿病障害年金訴訟

同病者であればご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね

大阪・東京で行われた1型糖尿病の支給停止解除・不支給取消を求めた裁判です

裁判で2級の障害状態に該当すると認められた方のご状態を調べ、ご依頼者さまのお身体のご状態と照合。

それによって、ご依頼者さまのお身体のご状態が2級に該当する可能性があるかどうか判断出来るのではないかと考えました

判決要旨を読み込み、2級の目安となる状態を分析

それに基づき検討した結果、ご依頼者さまのお身体のご状態は2級に該当する可能性があると判断しました

伺った経緯から、再度支給停止事由消滅届を提出する方向で話はまとまり、いざ手続開始

本請求において重要となるのは、何といっても診断書の記載内容

2級以上の認定において特に重要となる診断書の項目について医師へお伝えし診断書の作成を依頼

出来上がった診断書は、記載不備がないかどうか、くまなく確認したうえで提出しました

その結果は・・

支給停止解除

無事障害基礎年金2級の支給が再開する事になりました

ご依頼者さまの期待に応える事が出来て安堵した次第です

１型糖尿病で2級認定は難しいから・・
と障害年金の請求自体断念している方も多くいらっしゃる事でしょう

今回の結果は、そのような方々に希望を与える内容になったと思います