アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(12)

命より大切なもの!①

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

【「自己犠牲をしてもいい!」と思う現象】

戦争に巻き込まれた一般市民が団結して、国の為に戦ったり、

命を家族の為に捧げたり、

他人が生命の危機に瀕している時に、自分の命を投げ出してでも救おうとしたり、

 

こういう現象を目にする時、その理由を問われると、

帰属意識が強く、「集団の存続」が「個人の命」を上回る為

というのが一般的な捉え方ではないでしょうか?

 

自己犠牲を「美談」として、「素晴らしい存在」「勇敢な生き方」

として、命を落とした時の哀しみを和らげようとすることもあるでしょう。

 

【セルフフルネス(AT)の捉え方】

しかし、セルフフルネス(AT)の取り組みを重ねていくと、少し違う風景を見ることがあります。

それは、私達人間は、自分の生命を守るために、学習してサバイバル能力を向上させると同時に、

自分の命を投げ出してでも、守りたいものが、外の世界に投影される体験を積むところです。その投影とは、国だったり、愛する人だったり、他人の生命だったりはするのですが、

そう思わせる根源が自分の中にあることに気付く体験が、自分を正直に観察していると起こってきます。

『そもそも自分の中で起こっている「生きること」「生命」とは、

どういう力が働いて起こっているのだろう?』

そういう根源的なものに対する探究心が湧き上がります。

 

自分の生命維持そのものより、自分が本当はどんな世界の中で生きているのか、真実を知りたい!生物学的な生存より、魂を最大限に燃やし尽くすことにかける!

 

この目に見えない力、自分を作り上げてきたプロセスの中に見いだすエネルギー、方向性は、私達人間にとっては、偉大で、尊いものに思えます。

宗教心の強い人は、神の存在として、取り組み方を心新たにすることになるかもしれないし、

私の様に宗教心の薄い人は、自分がちっぽけな存在で、大きな力の中で泳がされている自覚を持つことで、

「もう、自分の出来る限りを生きるしかない!」

と腹をくくる体験になるかもしれません。

 

【偉大な力に気付く体験】

例えば、音楽家が、自己表現と評して、テクニックを磨いたり、効果的な表現方法を開発したり、聴き心地を良くする様に努めたり、様々な努力をして音楽を表現しようとします。

ところが、ある時、自分の演奏する音楽には、自分の知らなかった深〜い意味や、

人間が何世代もかけて作り上げてきたプロセスなどに注意が向き始め、

自分の力では到底把握できない様な偉大な力が込められていることを知ると、

その偉大な力に任せて、自分の心も身体も全て開いて、全存在を使って、音楽が自分の中から出てくること以外にエネルギーを費やすことは最小限にすることになるでしょう。

 

教育者が、人の成長に関わり、この人のためには、こんな接し方をしたらいいとか、こんな環境を整えてあげたらいいとか、励ましたり、注意喚起をしたり、色んなことを試して、失敗を沢山しながら、経験を積んでいきます。

ところが、ある時、振り返ってみると、結局、人は育つし、自分がいいと思っていた「理想の環境」でなくても良かった部分も見えたり、

逆に、教育者として、自分自身のエネルギーが尽きてでも得たかったものが、自分を含めた「生命」に伊吹を与え、動かしている「偉大な力」に触れることだったと思える時、

教育者としての立ち位置、態度は、全く新たな次元の世界に身を置くことになります。

 

【熱量を持って時間をかけるプロセス】

こうしてみると、音楽家や教育者に限らず、どんな活動に対しても、自分の中から湧き上がってくる熱量を持って、じっくりと時間をかけて取り組むことからしか、この「偉大な力」の深い価値の存在を認めることはできないとも言えます。

 

音楽家が、生活の雑事をしていても、ずっと音楽に取り組み、明けても暮れても音楽に深く関わり、自分にとって「音楽」という象徴の中に何よりも大事なことを見いだしていることが明らかにならないと、「偉大な力」の存在を感じることはないでしょう。

 

教育者が、紆余曲折しながら、失敗をも糧にして、人の成長に関わろうとする熱量が長い時間をかけて、「人間の成長」が何によってもたらされるかを自然と受け入れる様になるのかもしれません。

 

セルフフルネス(AT)では、こうした「偉大な力」に任せる「プロセス」に注意を向けます。

なぜなら、私達がこの「生きる糧」を失わないで活動していくには、

偶発的に「偉大な力」を発見するだけではなく、分からないなりに、「未知の世界」に目を向けることが必要だからです。

私達の心がどこに開かれて、どういう態度で臨んでいるか?

そこを中心に実践を通じて明らかにしていく取り組みがセルフフルネス(AT)です。

 

セルフフルネスアカデミーのレッスン、クラスに興味のある方、是非、ご参加ください!お待ちしております!

 

《「痛み」のワークショップ》

2024年6月23日(日) 13:00〜16:00

場所:東京アレクサンダーセンター

(北千住駅より徒歩3分)

参加費: ¥10,000-

教師: 稲田祥宏(TAC代表)

         棚橋和子(TAC副代表)

 

参加ご希望の方は、以下からお申込みください。

yoshiinadabsn@gmail.com

携帯:070-4105-7255(稲田)

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年9月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、ホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

5月、6月、7月の開校日は

 

5月                          24

    27 28 29 31

6月  3  4  5  7

   10 11 12 14

   17 18 19 21

   25 25 26 28

7月  1  2  3  5

    8  9 10 12

《福岡での個人レッスン》は、2024年6月16日(日)、17日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

6/16(日)6/17日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

いずれのクラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

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