Being の時代の幕開け〜(24)

心の成長と教育

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)

 

 

情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。

セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。

このシリーズでは、現代社会に今こそ必要とされる「beingの世界」を一緒に見ていきましょう!

 

今回は、「心の成長」と「教育」についてです。

 

【一方通行から交流へ】

手のつけようもない意固地で癇癪を起こし、自分の視点しか見えていない大人に対して、

「一体この人には、成長する可能性あるのだろうか?」

って思いたくなる人もいますよね。

周囲からそう思われると、腫れ物を触るように扱われて、孤立して、もっと頑固になって、悪化の一途を辿る。

 

子供の場合も、「癇癪」が基本です。

「ママ、オッパイ欲しい!」

「オムツもう濡れて気持ち悪い!」

って表現できない乳児の頃は、泣きわめくのが仕事で、そこで、親や療育者に認識されて、自分の得たいものを得られる習慣をつけます。

しかし、このまま、大きくなっても通用すると言う勘違いが起こることから幼児になっても「癇癪」で乗り切ろうとするわけです。

1. これが欲求の直接表出による獲得力

 

でも、言葉を喋ったり、やりとりしたりしていくうちに、周囲との心の交流によって、自分の得たいもの(経験-楽しい遊びや地位ポジションも含む)

をどうしたら得られるか、という手法も変わっていきます。

 

2. 他人の顔色伺ったり、相手のお気に入りになる様に振舞ったり、笑顔でいたり、ご挨拶できたり、ルールに従ったり、とにかく社会性を養うことで、自分が特になることを選択していきます。外の世界を理解する。(迎合力)

 

3. また、奇抜なことや期待にそぐわないことをする事で面白がられたり、価値を見出されたりすることも学んで行きます。他人は、多様性にも価値を見出してくれることを理解します。(自分の魅力を売る力)

 

4. それだけではなく、他人との交流によって、お互いから引き出される力を認識し合い、相手も自分を通じて変化していくことを無意識のうちに取り入れています。(成長共有力)

 

5. これは、人との交流のみならず、

「もの」「概念や象徴」でも

「動物」でも「植物」との交流を通じてでも、

自分に栄養になるものを得られることを理解します。

これは、外の世界の様々なものに共通の法則を見いだす力とも言えます。(共通性読解力)

(これらの分け方は、私の思いつきです!笑)

 

【点から線へ!】

自分に必要なものを獲得する能力という観点で言えば、

こうした「心の成長のプロセス」として見えてきますが、

当たり前だけど、これらは、いつも意識して考えたり行動するわけではありません。

 

ただ、この成長段階の真っ只中にいると、一つの点にしか見えなかった「自分の必要なものを獲得する能力」が、何個も選択肢があり、深さもあり、次元があることに気付く感覚になります。

 

人の成長の道筋なんて、誰も予測できないし、自分の最適な学習環境なんていう理想は実際にはなく、振り返ってみると結果としてこんな環境にいたことが成長する自分を形成しているとしか言えないのではないでしょうか?

 

【教育者の「在り方」】

この観点から見ると、誰が「良い教育者」「良い親」なんて断定できないと言えます。

(暫定的には結果として他人の成長に良い効果をもたらした人として見えることはあるかもしれないけど。)

 

セルフフルネス(AT)の捉え方は、子供や頑固オヤジでも、人の成長を見守る存在(教育者、療育者、介護者)となるには、

自分自身が多様性を持って、成長の真っ只中にいることで、

人の成長の可能性にエネルギーを注ぎ、関わり、

「色んな引き出しを持って接する存在」

になる取り組みをすることくらいしかできない、という捉え方をします。

 

長所を伸ばすことも、成功失敗のプロセスとして、試すのもいいでしょう。

できないことにじっくりと取り組ませるのもいいでしょう。

その一つ一つの考え方や行動に絶対的な正解はありません。

しかし、そうしてエネルギーを注ぎながら、知性と身体をフルに使い(自分を使い)、

色んな可能性が引き出されている人間の存在に目を向けている人間

が関わっている熱量は、どんな形にせよ、人の成長に大きく関わっています。

 

セルフフルネスの観点では、

人の成長に関わる人(教育者)とは、自分自身の成長を通じて、他者の成長に関わる人です。

自分の成長を中心に人と関わる様になることは、なにも学校や組織の教育係の役職だけではなく、

街中で見かける頑固オヤジや自己チュウおばさん(ポリコレ的には際どいけど!苦笑)、老若男女全ての人間の成長をも見守る存在。

外の世界の成長を見守る存在として生活することも意味します。

 

だって、全てのものは、成長する方向に動いているんだもん!笑

 

セルフフルネス(AT)の実践を通じて、かっこいい成長する大人になりませんか?

レッスン、クラスのご参加をお待ちしております。

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年9月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、ホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

5月、6月の開校日は

 

5月 13 14 15 17

    20 21 22 24

    27 28 29 31

6月  3  4  5  7

   10 11 12 14

   17 18 19 21

   25 25 26 28

《福岡での個人レッスン》は、2024年6月16日(日)、17日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

6/16(日)6/17日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

いずれのクラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

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