アレクサンダーテクニーク教師養成学校で学ぶこと(11)

「学習」の本質

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

今回は、「学習」についてお話しします。

 

【「いろは」習得の学習】

私達の文化環境は、未だに学歴社会的な要素が強く、

もはや、「受験」という壁をいかに越えるかが、成人になるまでの人生経験と位置付けられている感さえあります。

 

試験勉強がここまで過熱する理由は、きっと日本の環境が、平等に偏見なく機会を与えようとする意識が強く、

平等に客観性を持って人の能力を可視化するためには、

「問題に対して答えを出せるか?」を拠り所にする以外に選択肢がないと多くの人が思っているからです。

(実際は、自分の視点を持たない「客観性」なんて何の意味もないんだけど、、、)

そして、このことが教育者の客観性を育てる機会をも奪ってしまっている側面もあります。

(教育者が成長しないで、他人事の様に「生徒さんの成長を見守ること」なんてできないんです。)

 

それとは別に、日本人の追及度は著しく高く、試験にあたっての対策、工夫をして、創造的にわかりやすい「正しい答えの出し方」「やり方」を作り、良いメソッド、教材が豊富です。

 

また、資格試験の種類も豊富で、その対策本や合格させる為のスペシャリストも色んな分野で存在します。

結構専門分野でも、試験対策オタクがいて、医師国家試験対策のスペシャリストなんかは、医師であるのに、国家試験浪人の学校の講師がメインの職業になっている人もいます。(そういう生き方も面白そうだけど!笑)

 

関心するほど、結果を出す為の「いろは」「ハウツー」は、よく練られています。

 

【学習の本質】

しかし、私達は、

「何の為に学ぶのか?」

というと、結構目的がぼやけていることが多いです。

 

受験や資格試験に合格するため💮

好きな仕事に就く為!

幸せになりたいから!

 

って言うのは、社会制度、試験制度があるから、その対策を立てるだけで、

そもそも学習しようとしているものの本質を捉えることには、

なかなか価値をおきません。

 

例えば、算数(数学)の学習を考えてみると、

手の指の数と数字との関係性に気付きながら、一桁の足し算引き算。

同じものが何個もあると全部でいくつになるのか(掛け算)、

同じものを平等に何個かに分けるといくつになるのか(割り算)。

これが手の指以上になると、概念と量感で二桁の加減乗除。

割合、分数、グラフや座標を使って書いてみたり(幾何学)、未知の数をxyzみたいに仮定したり(関数)、

二次元、三次元の世界から異次元の世界を予測したり分析したり(微分積分)、

数の規則性を見いだしたり(数列)、

と、学んでいくうちに複雑な世界に足を踏み入れて、

難しい問題も「ハウツー」が分かると正解を出す技術はつくようにはなるのだけれど、

じゃあ、そもそも「算数(数学)って何だ?」

って言う問題に深く考察することが少ないわけです。

本当はこっちの方が大事なのに!

でも、蓋を開けてみると、初等教育の一番初めの部分、

手の指の数と数字の関係性みたいな初歩的なものから「数学」の本質は既に備わっていて、

だからといって、小学1年生の算数の学習だけでは、やはり経験値が少なくてわからないために、

時間をかけて算数(数学)に取り組んでいるうちに、

段々と「算数(数学)」という世界観がちょっとずつ見えてくる。

 

算数(数学)との関わり方はいくらでも事例を出して教えることはできるけど、

数学が何かを学習するには、

実際に触れて関わって、体験する自分にしかできない。

 

私達が本当に触れたい現実は、「数学」に自分が深く関わることで、傍目から見るのではなく、自分を「数学の世界」(現実)の中心に身を置いて、その軸から自由自在に「数学の世界」を冒険することなのです。

 

【同じ現実は多様に映る!】

これを「自分の成長」って所に中心を移すと、

「自分」「異性」「人間の魂」とか、

「食欲」「性欲」(全然一貫性なさそう!笑)とか、

完全に捉えられないけど、すごく身近にあるものに対して、

「これはいったい何なんだ!」(結果)とははっきり言えないし、

他人に示せないけど、

本質に向き合いながら体験を積み重ねることで、

ちょっとずつ見えてくる。

(「恋愛とは何か?」(恋愛学?)は、実際の体験とそれに対する自分の内面の考察のプロセスですよね!)

 

これが長い目で見た「自分」の変化、自分の内面から出てくるものが外に現れてくるプロセスを通じて出す「答え」(もはや結果という概念ではなくなる!)なのです。

 

「自分の使い方」とは、「数学」と同様に、「自分」を世界(現実)の中心に身を置いて、その軸から自由自在に「自分の世界」を冒険することなのです。そこから出てくる結果は、プロセスの一部を象徴しているに過ぎない。「自分」が何かなんて決めつけてる状況じゃないんですよ!笑

 

【セルフフルネスの取り組み】

「学習は自分の成長の為」ということを否定する人は少ないでしょう。

でも、どれだけその「学習の本質」が「自分の成長」に関わっているでしょうか?

どれだけ自分の内から出てくる変化に身を委ねて取り組んでいるでしょうか?

 

セルフフルネスの取り組みは、その自分の態度、心の開き方に焦点を当てます。

「自分の設定」を「心と身体の統合体」として問い続けることからしか、「自分の使い方」は見えてこないし、

自分であることの付属品である「ハウツー」や「テクニック」を真の意味で使いこなしたり、価値を見出だすことも難しいでしょう。

 

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンター)の取り組みを体験しましょう。

「過酷な修行」として捉えるのではなく、

「自分を満たす活動がどういうものなのか」

を体験していただけると思います。

お待ちしております!

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年9月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、ホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

5月、6月の開校日は

 

5月 祝日  7  8 10

   13 14 15 17

   20 21 22 24

   27 28 29 31

6月  3  4  5  7

   10 11 12 14

   17 18 19 21

   25 25 26 28

《福岡での個人レッスン》は、2024年5月12日(日)、13日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

5/12(日)5/13日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

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