Being の時代の幕開け〜(11)

他人の為にするのをやめろ!

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)

 

 

情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。

セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。

このシリーズでは、現代社会に今こそ必要とされる「beingの世界」を一緒に見ていきましょう!

 

今回は、「他人の為にするのをやめろ!」についてです。

 

【他人の為?】

「情けは人のためならず」

という言い回し、誤解のある言葉で、

「情けをかけると、依存を引き起こすから、本人の為にはならないぞ!」

って思いがちですが、本来は、

「他人に情けをかけると、いずれは巡って自分に帰ってくるのだから、誰にでも親切にした方がいい」という「世渡り」のスキルとしてみている様です。

 

「世渡り」や「社会や人との接し方」という観点では、こうした視点になりますが、

「自分を生きる」という観点からは、同情より、共感として、「情け」を見ると、

他人との「共感」をすることによって、他人のためというより、自分の栄養になる体験となりますよ。

という風に解釈できます。

 

【日本文化の閉塞感】

私は、日本で生まれ育ちながら、外国暮らしが人生の半分以上なので、自分の印象でも思うことですが、日本文化にドップリ使っていると、治安もいいし、安心、安定した生活が確保されるのと同時に、集団として求められるものも多いです。

自分勝手で、他人をかえりみない行動をすると、

「人間としてどうなの?」

って感じる人は日本では多いですが、外国では、サバイバルの為「自己チュウ」な行動をする人は、沢山いるわけで、そこに「人間性」まで期待しない(というか、できない)感覚でみていることは多いです。

(道徳的な意味では、他人の為にすることを評価する傾向は勿論ありますけど)

 

外国に住む(日本を外から見る)日本人にとって、

日本の中でのこの「期待値」からの「解放感」は、よく耳にします。

 

【価値観を押し付ける「自分」に気付こう!】

日本の文化に浸っていると、人と同じように感じたり、協調しないと、いけないかのような空気を感じることさえ麻痺してしまうことがあります。

「空気を読めないこと」が社会性のない、劣ったものだという「共通認識」が背後にあります。

「引きこもり」や「コミュ症」が問題化する背景には、こうした期待値の大きさに押しつぶされる人が少なからずいることを示唆します。

実際、「引きこもり」という概念は、外国ではとても薄いです。

特にアメリカなどは、これを訳す言葉がなく、「Hikikomori」という言葉を直接使っています。

 

これは、日本文化の批判ではなく、むしろ、お互いの配慮や道徳の共通認識が色濃い為に、「当然」「当たり前」「常識」が形成される為です。

 

【セルフフルネスの方向性】

セルフフルネスとは、噛み砕いて訳すと

「沸沸と自分が湧き出る存在になること」です。

日本文化の中で、この取り組みが大きな意味を持つ所は、

「周囲の期待に応える自分」

を原点に戻って見つめ直す所です。

道徳心も他人に対する関わり方も、風土が長いプロセスを経て生んだ価値です。

同時に、この中にドップリ浸かっていると、その価値がわからなくなり、

良いこととされているから、期待されているから、

自分の本位を無視して、やることで、よしとすることになってしまうのです。

 

【セルフフルネスの本当の意味】

現在、日本で広まっているATのイメージは、なぜか「身体の使い方のメソッド」のようです。合理的で、科学的な、効率の良い身体の正しい使い方。

しかし、そもそも「合理的」「科学的」「効率の良い」「正しい」という基準はどこから来るのでしょうか?

 

これらは、全て「人間の機能」が生んだものです。

 

セルフフルネスの取り組みは、こうした「人間の機能」が生んだ「メソッド」や「文化」を自分(心と身体の統合機能 Primary Control )を通じて再検証します。

メソッドを鵜呑みにしないで、自分からこうした発想が出てくるプロセス、

自発的なアイデアや行動を体験し、積み重ねる取り組みです。

 

他人からの請負や期待に応えることから解放され、リセットし、

自分の成長の為に、「他人の為に行動」したり、「メソッドを学ぶ」には、

こうした取り組みがとても価値のあるものとなります。

この取り組みこそがセルフフルネス(AT)なのです。

 

アレクサンダーテクニークの真髄を捉えて学習したい方、是非、セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンター)の活動にご参加ください。

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年4月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、新規改訂したホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

2月、3月の開校日は

 

2月           2

    5  6  7  9  

      13 14 16

   19 20 21

     休みの週

3月  4  5  6  8

   11 12 13 15

   18 19 休日 22

   25 26 27 29

 

 

《福岡での個人レッスン》は、2024年2月18日(日)、19日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

 

3/17(日)3/18日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

いずれのクラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

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