Being の時代の幕開け〜(8)

自己観察力

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)

 

 

情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。

セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。

このシリーズでは、現代社会に今こそ必要とされる「beingの世界」を一緒に見ていきましょう!

 

今回は、「自己観察力」についてです。

 

【自己観察】

セルフフルネス(AT)の実践では、「自己観察」が「自分の使い方」を向上する基礎です。

自分が全体としてどう向き合っているかを把握し、自分の内部の細かい変化を読み取っている状態であれば、「自分の使い方」は自ずと向上していると言えます。

 

私達の表面の意識ではなかなか見えてこない「無意識の反応」や「ものに関わる態度、準備」などは、自分の中のノイズが減って、自分が整う方向に身を任せることに時間とエネルギーをかけることで見えてきます。

 

【自分の中のノイズ】

自分の中のノイズとは、自分の本来の姿、意図、行動などが見えてこない状態にしてしまうものです。

例えば、

1. 嫌な感情を心の底に押し込めたり、言いたい気持ちやりたい気持ちを封じたり(抑圧)

2. ボーッと生きている!漫然と何も意図を持たずに時間が過ぎていく(夢遊病者)

3. 本来の目的から外れたことに心が奪われる(意思の喪失)

4. 一番大切なことを不安や恐怖により避ける(逃避)

5. 妄想に耽る(ファンタジー)

6. 見栄えや体裁を整えて、自分を繕う(チャラ男体質)

7. 表面的な結果に目がいく( 易洗脳型)

8. 事態を収拾、コントロールしようとする(束縛気質)

9. 人任せにして、人の顔色見ながら行動して、同情をひいたり、相手の正義感をくすぐったりして、他人をコントロールする(可哀想な私)

 

いずれにしても、「本来の自分」が見えない時には、こういうノイズが起こっています。心がざわついているんですね。現実を捉えられない。

 

【観察力を高める】

では、こうした「本来の自分」を見失う時にどうすればいいかというと、セルフフルネスの取り組みでは、「自分になる」ことが答えです。

人間の機能として、「今、ここに存在する」ということは、

「自分」の内面と外の世界の関わりの中で、どんな変化の中にあるのかが自覚され、世界とどう向き合っているかが刻一刻わかっている状態です。

だから、「自己観察力」も、「本来の自分」になればなるほど、全体性を持って深く見えていくようになるし、無理に努力しなくても、「自ずと」力をつけていくようになります。

 

自己観察力が高まるのは、「本来の自分」(Primary Control)が発動している時に

「現象」(プロセスの一部)として起こることと捉えます。

 

【自分の向き合い方は身体が先に決めている】

「本来(当)の自分」の外の世界との向き合い方は、表面の意識が芽生える前に定まっています。

 

🧠の中の活動も、身体反応も、私達の表面の意識が知らないうちに「外の世界」の変化に対する準備をしています。

自分で行動しているという自覚が起こる0.35秒ほど前に大脳の感覚運動野には電気活動(準備電位)が見られます。(リベットの実験)

その他にも、もっと前々に準備している兆候が脳内の活動として観測されています。

 

身体の反応でも、自覚はなくても、「外の世界」の変化に対する準備をしています。

 

(例1)綺麗な(かっこいい)魅力的な人が近づいて来ると、目が釘付けになったり、心と身体が奪われることが、後になって自覚する経験ありませんか?笑

 

(例2)都会の人混みの中で色んな方向から歩いてくる人達を避けて歩くには、身体はものすごい察知力を持って準備しています。

 

【心と身体(イメージと現実)のギャップを埋め合わせる意識】

脳や身体反応(筋活動など)は、私達の表面の意識で「俺(私)がやってる!」感覚が芽生える前に起こっています。

別の言い方をすれば、「表面の意識」は、心や身体のやっていることを後に「自分がやっている」と錯覚するように仕向けられて(思わされて)います。

 

だからこそ、一人の人間(本当の自分)として存在したいのであれば、このギャップをつなぎ、融合させる力が必要です。

それをアレクサンダー氏は、「意識」と言う言葉で表現しています。

多くの人が「意識的に」と言っているのとは、意味合いが違うのです。

彼の言う「Conscious Control 」とは、心と身体を融合させ、自分という存在を統一させて、存在する(人間として生きる)ことを意味します。心も身体も「統合体」の一部として使われる。

 

【科学的知見の位置付け】

神経科学や生理学の世界が提供する知見には、セルフフルネス(AT)の実践をしていると、なるほどと納得感の高い研究も散在します。

これらが、「本当の自分」を生きる為に、ちょっと後押しをしてくれやり、自分の内面で起こる「疑い」や「違和感」を検証し解消する材料になることは、

自分の一部としての知識体系が矛盾しない形で取り入れるには好都合です。

 

逆に、科学的知見に翻弄されて「自分」が定義されると、頭でっかちの「表面の意識」が、自分の身体の現実を歪めてでもコントロールしようとします。

 

私達が思い込まされた「表面の意識」に支配されてしまうことが、現代社会で生きる私達が「本当の自分」を生きられない(存在できない)原因になっています。

 

これからは、Beingの時代!

この意味を知ってしまったあなた!

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンター)に足を運ぶしかないですね!笑

お待ちしております!

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年4月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、新規改訂したホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

2月、3月の開校日は

 

2月           2

    5  6  7  9  

      13 14 16

   19 20 21

     休みの週

3月  4  5  6  8

   11 12 13 15

   18 19 休日 22

   25 26 27 29

 

 

《福岡での個人レッスン》は、2024年2月18日(日)、19日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

2/18(日)2/19日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

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