芸術とセルフフルネス(11)

Let it happen!

〜東京アレクサンダーセンターで学ぼう!〜

(英国AT協会STAT承認校)(医師監修による質の高いレッスン))

 

このブログでは、セルフフルネス(アレクサンダーテクニーク)に関する基礎情報を提供しています。

この新しいシリーズでは、「芸術」についてお話しします。

芸術というと凄くハードルが高そうですが、実は「本当の自分」は深く関わっていて、日常の中の「質」が芸術活動と捉えることも可能です。

セルフフルネスの実践が芸術活動そのものとも言えます。

 

今回は、「Let it happen!」についてみていきましょう。

 

【形から入る?】

楽器を習い始めの頃って、見よう見真似で、自分の好きなプレーヤーの真似をしたり、イメージに重ね合わせて練習したりする人がいます。

また、自分の音楽体験から、「あの音」「あのフレーズ」を演奏したいが為に練習するタイプの人もいます。

 

しかし、いずれにしても、何かに惹かれて

「あんな風になってみたい!」

「あんな風な体験してみたい!」

みたいな気持ちが背後にあって、それを形として表す為に真似をしたり、練習したりします。

 

【体験を積み重ねていくと、、、】

楽器のレッスンを受けたり、練習をしているうちに、音楽には色んな人間模様や状況が背後にあることに気づいてきます

 

音楽や楽器の成り立ちなどから、時代や文化の影響などの歴史、作曲家の個人的な世界観や生い立ちや置かれた社会状況。

 

その奥を覗き始めると深い人間の本質に触れることになります。

 

【必然的に浮き彫りになる現実】

音楽を含めた芸術の定義は、音にしても、彫刻にしても、映像にしても、動きにしても、普段なかなか垣間見ることのないような「現実」を象徴的に映し出すことです。

 

音楽家なら、一連の音の流れの中から現れる「現実」で、それがイメージや感情や構成や法則を誘起させます。

 

【自分の全存在を介さないと表現できないもの】

芸術性のある作品は、形として現れてくるわけですが、

だからと言って、現れた「結果」をなぞるだけだと(end-gaining)、

歪んだ認知(faulty sensory perception)を生じ、

その背後にあるプロセスを体験しないで(means-whereby)、

心と身体の統合機能(primary control)を

介すこと(reasoning)をしないで、芸術性の低い活動になってしまいます。

 

【頭で考えたことを実現するだけの活動】

例えば、テクニックの洗練度を高めるだけの活動になると、

「よいテクニック」という認知に従った洗練の仕方しかできなくなり、音楽が本質的に表現するものを見失うことは容易に起こります。

 

管楽器や歌で言うと、

腹筋のサポートとか、音の大きさをコントロールするスキルとか、

感情表現を効果的に見せる方法などを極めることは、表現のやり方を増やし、豊かに表現する選択肢を増やすことには役に立ちますが、こうしたスキルを極めること自体が目的になってしまいがちで、音楽の中にある多様な可能性を表現することに結び付かなくなっていきます。

 

何故かというと、音楽を頭の中で理解、構築された発想や捉え方は、音楽体験を頭で理解することに限定してしまう取り組みになるからです。

結果、「音楽表現はこうあるべき」とか、「これは音楽じゃない!」とか、的外れの「認知の歪み」が根底に構築されやすくなります。

 

【「多様性を認める」本当の意味】

多くの人にとって、「多様性を認める」という言葉の印象は、見た目がみんな違うことを、たとえ個人的に嫌悪感を持っていても認める努力をすることの様に写ります。

 

しかし、心の底から「見た目の違い」を受け入れるには、

根源的なもの、人間の原点に立って派生するバリエーションとして、

こういう表現形態もあるなあ!」と納得することなのです。

多様性を寛容に受け入れようと頭で思ってできることではないのです。

 

自分の好きでない音楽も、こういう方向に表現されることもあるんだと根源的な所から派生するものとして認める事ができる様になるのは、自分自身が根源に戻って人間という存在(セルフフルネスでは「心と身体の統合機能」)として、共有体験を積み重ねるプロセスから見えてきます。

 

【Let it happen】

セルフフルネスでは、「本当の自分」(心と身体の統合機能)としての経験値をつけていくと、自分を中から自然に湧き上がるものに任せる力がついてきます。

Let it happen は、自分自身から出てくるものを許容すると同時に、自分の「外の世界」で起こる様々な予期せぬことに対しても、それが起こるプロセスを見ることを許容することにもつながります

 

好き嫌いで音楽に関わるだけではなく、嫌なものも許容できる素地は、生きていく為には、とても大事なサバイバルスキルとも言えます。

 

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンター)のレッスン、クラスに是非ご参加ください!お待ちしております!

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年4月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、新規改訂したホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

1月、2月の開校日は

 

1月 15 16 17 19

   22 23 24 26

   29 30 31

2月           2

    5  6  7  9  

      13 14 16

   19 20 21

     休みの週

 

《福岡での個人レッスン》は、2024年2月18日(日)、19日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

2/18(日)2/19日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

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