Being の時代の幕開け〜(2)

自立と依存

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)

 

 

情報化社会にどっぷり浸かっている私達は、何でも頭で処理することに慣れ、部分的な対処(正解のある学習や合理的な考え方やメソッドなど)は上手になりますが、自分の心を捉えるのは凄く下手です。

セルフフルネスは、今までのパターン化された学習から自分を解放し、自分や周囲の現実に向き合う体験を積み重ね、「beingの世界」に身を置く取り組みです。

このシリーズでは、現代社会に今こそ必要とされる「beingの世界」を一緒に見ていきましょう!

 

 

今回は、「自立と依存」についてお話しします。

 

【長い物には巻かれろ!】

私達は、現代社会で生きていく上では、文化や慣習に深く関わっていて、

その世界独特のものであっても「当然」、「常識」、「当たり前」と思っています。

そして、自分にとって大きな障害にならない限りは、無意識に受け入れ、適応して生活しています。

大きな問題にならないなら、「長い物には巻かれろ」でヌクヌクと生きる選択もありです。

 

【自立した生き方】

ただし、個体としては、「本当の自分」を生きたい欲求もあり、これを満たすには、

「長い物には巻かれるな!」というスタンスで、「自分の常識」を再検証する必要があります。

 

社畜になったり、人と違うことでいじめられたり、自分の信条に合わない行動が横行していたり、世の中の理不尽な側面が見えてくると、そういう欲求は強く出てきますが、

そもそも、当然と思っていることに対して疑ってみることは、「自立した生き方」には必須です。

 

【解凍、変革、再凍結】

固定概念に縛られた自分の「当然、当たり前、常識」に対して、本当の自分として変化をもたらすプロセスとして、3段階に分けることができます。

①解凍

自分の今までの凍りついた常識を「解凍」するプロセスです。

ATでは、「Undo 」(無駄にしていることを解除する、元に戻す)と言います。

②変革

心と身体の統合体験(psycho physical process)を積み重ねていくと、

元に戻る感覚と同時に、心身の変化が起こり、色んなものが調整されていく感覚が芽生えてきます。

「変革」のプロセスが起こります。

③再凍結

そして、この「変革」により心身が慣れてくると、自然に習慣化され、リニューアルした常識が生まれ、定着していきます。

 

【洗脳のプロセス】

いわゆる「洗脳」では、2つ目の「変革」の時期に自己否定的な体験をさせ、時に餌を与えて依存させる様に促進します。

ブラック企業やカルト宗教に「社畜」や「信者」となって依存するプロセスは、最も自己調整機能が働く「変革」の時期に介入が起こります。

2年前に吉野家の役員が「生娘を薬漬けのように牛丼中毒に」と発言したことが問題になりましたが、ビジネスでも、顧客の行動をコントロールしようと思ったら、この時期に印象を叩き込むことで劇的な効果が得られることから、こうした発想が出やすい環境にあるのかもしれません。

 

【自己洗脳】

依存させるのが、商品であったり、企業や宗教団体であったりすると、善悪の構図はわかりやすいですが、自己洗脳はもっと厄介です。

「自己」という言葉が意味しているものが、「思い込みの自分」「偽りの自分」の時は、表面的な結果が良さそうなことが起こり得るので、自分にとって本当にいいことなのか、判断が難しくなるからです。

表面的な結果とは、「上手く演奏する」とか、「卒なくこなす」とかだけでなく、「モチベーションを上げる」とか「やる気を持つ」と言った「本来の自分」の意とは離れた「周囲に期待に応える為」や「独り善がりに思い込むこと」で生じる、

「心と身体の統合機能」を介さないで得る状態です。

 

音楽や演劇のパフォーマンスで、「上手くできる様になる」「意のままにできる様になる」為の様々な方法やメソッドの多くは、「本当の自分」を介さない「自己洗脳」の術であることがほとんどです。

そもそも「意のまま」の「意」ってどんなもの?って言う疑問が湧いてきますね。

(私達は、そもそも自分が「本当に必要なもの」「本当に意図しているもの」に気付いていない部分が多いのです)

 

その場を取り繕うためにはいいのかもしれませんが、これを習慣化させることで長期的にみると、自分自身を蝕み、納得のいかない活動に導かれやすいのです。

 

【自立と依存】

セルフフルネスの実践では、自分自身が変化するプロセスに「心と身体の統合機能」(Primary Control)を介することを基礎として活動します。

私達は外の世界に大きく依存して生きる存在です。

地球環境、社会文化環境、コミュニティ、家族、人間関係、これらなくして自分を成長させるのは不可能です。

同時に、自分自身を本当に生きたいのであれば、こうした環境に自分がどう影響を受けているかを検証して、本当の意味で「環境の恩恵」と「自分にとっての不都合」を読み取りながら生活していくことです。

 

恋愛でも、相手の存在の重要性を心から感じ取るには、自分が確立されていないとわかりません。自立することで、お互いの価値や深さに触れて、頼り合いながらも、お互い成長することができるわけです。

 

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンター)では、本当の意味での自立を支援します。

自分をありのままの存在として生きる体験を積み重ねて(beingの世界)、

「本当の自分」を生きる活動になるように、共に取り組みましょう!

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2024年1月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、新規改訂したホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

1月、2月の開校日は

 

1月     9 10 12

   15 16 17 19

   22 23 24 26

   29 30 31

2月           2

    5  6  7  9  

      13 14 16

   19 20 21

     休みの週

 

《福岡での個人レッスン》は、2024年1月14日(日)、15日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

1/14(日)1/15日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会 (alextech.net)

 

いずれのクラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

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