アレクサンダーテクニックを学ぼう!(6)

成長できない「壁」は自分が作っている!

〜東京アレクサンダーセンターで学ぶこと〜

 

このブログは、アレクサンダーテクニーク(以下AT)の基礎情報を提供しています。

このシリーズでは、ATを実践をする事でこそ得られる体験についてお話ししていきます。

 

今回は、「自分の壁」についてです。

 

【新しい世界を知る!】

私達は、自分の知らない世界を覗くと、想像も及ばない様な取り組み方や風景を見ている人々がいることを思い知らされることがあります。

 

同好会や趣味で始めたスポーツや活動も、真剣にやっている人達を見ると、全く違うレベルのものに取り組んでいる様に見えたり、自分では決してできそうもないことを当たり前の様にやっている人もいます。

 

人間技と思えないことも軽くこなしたり、驚く様なことを簡単にやってのけたり。

自分とは見ている世界が違うとしか思えないこともあります。

 

【人間としての共通項を探す!】

しかし、どんなに想像を絶する様に見えても、「神」の様に見えても、同じ人間です。

 

ATの実践において、統合機能(Primary Control)が働くことを継続して体験していくと、ある環境(世界)に身を置いて、自分のサバイバルの為に取り組んでいると、エネルギーと時間をかければ、「神」に見える様になることも人間には可能なのだと思う様になります。(自分にできるかどうかはさておいて!)

 

そして、時間をかけて形成しないと見えない世界は、今の自分には「未知の世界」であることも認めることにもなります

 

【自分で壁を作っている!】

他人を、「プロだから」「天才だから」「能力ある人だから!」「世界レベルの人だから!」「すごい人だから!」

みたいな視点だけで見ていると、「自分とは別格の存在」としてしか関わることをしないことになります。

感心して「すごい人だ」と口を開けて「参考になりました」「学びました」なんて言っていると本当に学ぶ機会を自分から奪うことになります。

ゴールを限定して、相手から学ぶことを拒否しているのは「自分自身」なのです。

 

私達は、本当に成長したいなら、手の届きそうに思えないものにも、その世界のど真ん中に身を置いて、プライドを捨てて、素朴にわからないことを質問して、自分の今思っていることをぶつけるくらいでないと、人間として関わる機会を自分から失うことになるのです。

せっかくの成長の機会を自分から壁を作って逃すのは凄くもったいないことです。

 

また、「経験ある人だから」みたいに、経験値で人の優劣をつけるより、自分の持っていない経験をする努力をした方が、同じ視点で世界を共有し、お互いの成長を促すことになります。

 

【  サッカー漫画「アオアシ」より】

主人公のアシト(15歳)は「東京エスペリオンユース」に所属し、シーズン最終戦の直前にトップチームの練習に3日間参加する機会を得る。

一日目に全く反応できなかったパスに、捉え方を根底から変えて挑むことで、なんとか食らいついていけるようになったアシトは、日本代表の頭脳で最古参、リーダー的存在の司馬明孝にこう言う。

「なるほど。あの急なパスに追いついたら、そこ目がけてほかのみんな、、、申し合わせたようにゴール前まで人数かけてくれるんですね、、、トップチームは。

今までと違った景色見えました。勉強になりました、、、、、、、、、、、

(少し間をおいて)

でも、あそこで走らせるパスじゃなくてもよくないスか。俺のやり方、、、ユースのやり方でも組み立てられませんか!?」

周囲はざわつく。年齢も経験も段違いのガキがトップ選手に楯をついているのだ。

 

アシトには前日に先輩の若手スター栗林の言った言葉が頭をよぎっていた。

プロになることだけをゴールにしている奴なら壁はできるかもな」

 

アシトは、心の中で呟く。

プロの世界。このトップチームの人達がとっくに越えたゴール。ここにいるみんな、、、尊敬に値する。

でも、プロになる、そこだけを見据えたって、永遠にあの人達と目線交わらん。

ただ訊くだけじゃダメや! 

俺は、、、このチームの一員になりたいんや!!!  

俺の意見も、ぶつけさせてもらう!!!

 

始めは呆気に取られていたメンバーも、「それでいいぜお前」「どんどん言って来い」と、子供のような要求を受け止めてくれた。

 

【自分の壁をなくすと相手の成長も促す!】

職場でも、学校でも、ビジネスでも、クラブ活動でも、交流会でも、友達関係でも、人との出会いは、自分の成長の絶好の機会なのです。未知の世界の中で変化する自分が生き始めるのです。

 

相手に多少変に思われようが、くだらない質問と思われようが、存在否定されようが、

食い下がって、わからないことに興味を持って、本当に疑問に思うことは問いかける態度を持つと、

質問された相手も本質を考え直し、自分なりの答えを提示しなくてはなりません。

ここで、お互いの化学反応(コミュニケーション)が生まれます。

 

また、自分の視点を相手に伝えることも大事です。「自分の世界」を「新しい世界」に投げ込むことで、自分が関わることになるのです。

 

私達は、自分の壁を取り払うと、どんな状況でも、ただ教えられたり、教えたりする立場だけでなく、

「お互いに影響し合う関係になりえる」ことを忘れてしまいがちです。

 

【ATの実践】

自分に「自分を変える体験」をさせる。「自分の使い方」とは、自分自身にとって成長し、栄養になる環境を欲し、そのど真ん中で生きることなのです。

私達は、「本当の自分」統合機能(Primary Control)を中心に生きることで、自分にとって本当に必要なこと、栄養になることを獲得する力を養うことができます。

 

想像してみてください!

こういう態度を持った人たちの社会を。

各々が、納得して活動する為に、正直にぶつかり合い、成長する社会。

私達には、大きな可能性があります。

根底から社会を変えるには、

自分自身の態度、向き合い方を変えることでできることは計り知れないのです。

 

東京アレクサンダーセンターでは、この変化を起こす小さな取り組みをしています。

その暁には、「人間が自分の成長のため、偽りのない人生を全うする生き方」

が基準になる社会が形成されることでしょう。(希望的観測!)

ちょっとでもこの方向性に響く方、レッスン、クラスに是非ご参加ください。

首を長くして待ってます!(ああ、今日も熱かった!笑)

 

新入生募集

東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2023年1月からの生徒募集(2名)しています。

 

《若手教師による初心者のためのATトライアルレッスン生募集》

 

詳しくは、ホームページを参照してください。

https://yoshiinadabsn.wixsite.com/website

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水曜日)】(9:30~13:00)

11月、12月の開校日は、 

            月   火   水    金

11月             1、 2、  4日

            7、  8、  9、11日 

           14、15、16、18日

           21、22、休    25日

           ハーフターム(休みの週)

12月     5 6  7  9

        12 13 14 16

        19 20  21 休 

です。コロナ対策のため、当面は、条件付きで開催していきます。

 

《福岡での個人レッスン》は、2022年11月27日(日)、28日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで kakiyoshi0101@gmail.com にお願いします。)

 

いずれのクラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

詳しくは、東京アレクサンダーセンターのホームページを御参照ください。  

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