武士道と太平洋の橋 | 大自由の翼のブログ

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今夜も令和哲学カフェを視聴しました。

【9/12〜9/23】SAMURAIを哲学する | 令和哲学カフェ

https://reiwaphilosophy.com/



SAMURAIを哲学するの2日目は、新渡戸稲造の武士道を深めました。

今回はntech講師の塩見典子さんが、武士道についてプレゼンしたのですが、武士道の内容もさることながら、稲造の人生に感動してしまいました。

プレゼンを聞いた限りにおける私の稲造のイメージは以下のような感じです。

1. 刀は持っていないけど、精神の刀を持っている侍そのもの。
2. 世界にSAMURAI精神を伝達したいだけでなく、SAMURAI精神で、世界を一つにするビジョンを持っていた。
3. 本気で、太平洋の心の橋になろうと感じていた。

稲造は岩手県出身で。母親が非常に先見の明を持っていた方のようで、戊辰戦争で敗北した藩の出身者は英語力で人生を切り開くしかないと言っていたそう。小さい頃に、父親が亡くなり、兄と一緒に親戚の家に預けられひたすら勉強したようです。
それから、札幌農学校で勉強して、クラーク博士の言葉に出会ったり、生涯の友となる内村鑑三や宮部金吾に出会って切磋琢磨し、その後東京大学に行くも、教育の内容が古くて、自費で海外に留学します。彼はこの頃すでに太平洋の橋になるという大志を抱いていたようです。

海外で色々なものを吸収していく中で、ベルギーの学者から、日本はどのようにして道徳教育を子孫たちに授かるのか?質問されて、答えられないことに衝撃を受けた稲造は、日本の倫理道徳に武士道があることに気づき、そこから武士道を執筆することになります。しかも、武士道を英語で書き上げて、世界に読まれるようにしたということがとてつもないことだと感じました。

それから大学教授になり、女性の教育にも力を入れて、東京女子大の初代学長や女子経済専門学校の校長になりました。この辺りは、お母さんや国際結婚したパートナーの影響が強いのかもしれません。

その後、国際連盟事務次長に就任して世界に名前を残して、世界平和に尽力しました。

ところが、その頃の日本は軍が力を持ち始め、軍事国家の道を行こうとして、日本国内からは反発批判非難の声が強く辛い時を過ごしたようです。
そんな中、昭和天皇が稲造を国外に出して、日本と世界の関係が悪化しないように貢献するように伝えたエピソードに、昭和天皇の先見の明と思いやりを感じずにはいられませんでした。

そんな昭和天皇や稲造の思いは報われることがないまま、稲造は亡くなってしまいますが、最後まで自分の使命を全うした稲造に敬服するとともに、彼が本物の侍精神を持ちそれを体現していたんだと感動しました。

昨日の宮本武蔵も新渡戸稲造もそうですが、彼らのSAMURAI精神があって、この時代に令和哲学が生まれて真理の刀を使うべき時が来ているそんなことを思いました。

稲造の人生の話が長くなりましたが、稲造の武士道の中の7つの徳目について話がありました。

サイトで調べたものも一応紹介します。



この7つの徳目の話を聞いて、ベースになるのはやはり義ですね。道理に任せて決断する心と説明がありましたが、宮本武蔵も心と道理という言葉を使っていたので、稲造もその辺りのイメージはあったのかなと感じました。正義の道理とも言っているようですね。


もう一つ注目なのが、勇。いくら義が分かっていても、正しいことを実践しないことには義がないのと一緒だと語っていますが、これは現代にも必要な考えだし、稲造自身が行動を通してそれを体現していると感じました。


他にも、仁、礼、名誉、忠義がありますね。仁は愛、寛容、他者への同情と言っていますが、この辺りは稲造の女性性を感じます。


この7つの徳目を聞いて感じたのですが、現代社会は、礼、名誉、忠義ばかりが先行して、義、勇、仁が置き去りになっていると感じました。


プレゼンの後に、出演者や視聴者が感想を言っていたのですが、その中で、稲造は武士道を世界に伝えたいだけでなく、武士道で世界を一つにしたかったのではないか?や、これから人間は武士そのものになること、そしてそんな武士が世界に溢れる社会を作るという話が出てきて感動しました。


そして、稲造が世界に伝えて世界を融合する武士道という道具を、世界基軸教育化し、本物の刀の代わりに真理の刀、デジタル言語151という仕組みを作ってしまったのが認識技術なのではないかと思いました。


話の中で、武士道は主語述語では表現できない心の言語の塊と言っていたように思いますが、それともつながると感じました。


感動ポイントがいくつもありすぎてまとまりません(笑)が、武士道や侍精神に関心を持ち、人間とは何か?本来どのような生き方をするのが正しいのか?などに関心を持ってもらえたら嬉しいですね。