慰みに真っ赤な柊の実をひとつ | あなたの夜を埋める物

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ひきこもごもな毎日とテレビ・音楽・本・食べ物・夜更かしの友をご紹介。独り者推奨。


戸惑いに泣く子供らと嘲笑う大人と
恋人はサンタクロース 意外と背は低い
悲しげな善意の使者よ



だるいリズムに乗せて歌われるのは、子供たちには泣かれ拒まれ、大人たちにはもう信じてもらえない。
赤い帽子に赤い服、白いひげをたくわえた異国から来た老人の孤独。

乗り物は車じゃなくて、角が生えた獣が引くソリ。歩行者天国通行禁止。
「赤いオニがきたよ」と洒落てみるかとおどけたところで、虚しいばかり。

キリンジの手にかかれば、サンタクロースが完全に頭のおかしい不審者扱いである。
華やかなコーラスもベルの音も響かない、こんな哀しいクリスマスソングがあっていいのか?あってよし!

ツリーのてっぺんの星に手が届かなかった子供の頃。
雪のように白い生クリームにチョコプレートを奪い合って食べるクリスマスデコレーションケーキ。
街はクリスマスソングとイルミネーションで溢れて、輝いていた。
早く寝なさいとベッドにもぐれば、25日の朝、目覚めると、枕元には自分と彼しか知らないはずの欲しかった玩具。

夢を見せてくれたサンタクロースという名の老いた旧友に感謝を込めて、今度はこちらから贈り物を。


My Old Friend、慰みに真っ赤な柊の実をひとつどうぞ
さあ、どうぞ




KIRINJI 19982008 10th Anniversary Celebration/キリンジ



千年紀末に降る雪は/WM Japan