LUPIN the Third 峰不二子という女 第11話『愚か者の祭』雑感 | あなたの夜を埋める物

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LUPIN the Third 峰不二子という女 第11話『愚か者の祭』…じゃなくてLUPIN the Third オスカーという男『さよならオスカー警部補』だよな今回。


ただでさえオスカーが出るといろいろかっさらわれるというのに11話は丸々オスカー回だったので、制作側の思うツボだと知りつつ、もうあきらめることにした今回の雑感です。



【峰不二子という女⑪】
下品なほどに豪華な装飾品ばかり狙い、ルパンを真似た予告状を出す峰不二子による盗み…しかし当の不二子は雪山のロッジで五ェ門にかくまわれていた。弱りきってるなぁ不二子。
五ェ門が作ってくれたオートミールおじや?もぶん投げるし、ただのヒステリックな女になり下がっちゃってるよ。

ラジオからのティアラという言葉で実験体にされた幼少時の記憶がフラッシュバックし怯える不二子。

不二子「ころ…さなきゃ…峰不二子をころさなきゃ」
梟頭「アルメイダ様、峰不二子の物語にまた新たなページが刻まれようとしています」

不二子症状悪化する一方じゃないか。本当にラスト2話大丈夫なのん?


【石川五ェ門という男③】


不二子「なんなのあなた!私を保護したつもり!何が狙いなの!?抱きたいのならまわりくどいことしないで!」


黒のパンいちブラいちの不二子に怒鳴り散らされてロッジの一階で刀の手入れをしながらつぶやく。


五ェ門「あれはまごうことなきあばずれ」


やっと気が付いたか(笑)


五ェ門「一度は…あの峰不二子を聖なる女性と思った。拙者の眼力は鈍ったか…」

鈍ったんやない、最初から(女に関しての)眼力なんてなかったんや五ェ門殿。


街の絵描きの似顔絵を描いてもらう五ェ門ぶらり旅。
完全に五ェ門がコミカルな超脇役、いやモブキャラいや、背景だな背景←ヒドイ。


パレード通過ルートの並木を「斬!斬!」と言いながら切り倒していく五ェ門。はっきり言って間抜けだ。
今シリーズでちょっとでも男前な五ェ門はもう期待できないのか。


【峰不二子をめぐる男たち】

2階からの小さな泣き声を聞いて「峰不二子という女を見極めるために」と精神修行の一環として偽物不二子の事件の真相を確かめに行く五ェ門。
峰不二子の盗みではないと見抜き動くルパン。
同じく不二子名義の事件が警察内部の犯行とにらみ、オスカーに不二子の事件を任せる銭形警部。


市場のご飯屋台で五ェ門とルパンニアミスー。
峰不二子という女を追って同じ場所に現れたふたりは果たして最終話までに出会うのだろうか?


ルパン「解除する義理はねぇが、こんなやり方、気にいらねぇ」

ゆらゆら動く梟がちょっとでも配線に触れたらおだぶつな梟爆弾を接着剤を流し込み針の先ほどの梟の脚部分を固定しようとする作業の絵がなんともスリリング。
こういうルパンをもうちょっと見せて欲しかったよ。


橋の下に設置された梟爆弾解体作業を始めるルパン。パレード妨害していたら梟頭たちに囲まれた五ェ門。
不二子のためにみんな動いてくれているよ!


【オスカー警部補という…】
オスカーはてっきりいいとこの子で若くして警部補になったエリートかと思っていたのが、天涯孤独の貧しい少年だったのか。
でも左肩から胸のあみあみ刺青に関しては今回触れられてないんだよなぁ。刺青の意味が気になる。


1フランを奪われまいと橋から河に飛び込み溺れたオスカー少年を助けた銭形警部を「俺だけの宝石」と信じ慕うようになったオスカー。

オスカー「なんてきれいなんだ。まるで宝石箱をぶちまけたみたいな…その中で…ひときわ輝く黒い宝石」

銭形のとっつぁん=黒い宝石。
そのたとえはなんか違う気が…超違和感。


銭型が不二子を自らの手で捕らえようとしないことに困惑する偽不二子ことオスカー。

オスカー「なぜ不二子を殺そうとしない…そうだ、峰不二子が殺しでもすれば変わるかもしれないな」

と変装姿を見られた警官を射殺するオスカー。
だめだこの子もうどうしようもない。


外に逃げたオスカーの前に梟(否梟頭)登場。オスカーの欲望につけこんで煽る煽る。
前回アルメイダ伯爵宅を訪れた時に梟頭に見入られていた伏線回収。


梟「ご安心ください、我々はあなたの味方です。あなたの事を調べさせて頂きました。天涯孤独の身だったあなたは銭形警部に拾われ警部補の地位まで登りつめる。銭形警部への尊敬と思慕の情はやがて愛情へと変わり激情へ、そしてこうして人殺しまで。」


梟「あなたは彼に追いかけてほしい。ならばルパンに変装した方が早いというのになぜ峰不二子の姿をするんです?」

オスカー「黙れ!このクソ鳥が!」

梟「あなたはいつか峰不二子が銭形警部から受けたあの取調べを受けたいのだ。執拗に甘く濡れ、絶え間なく規則的なあの…」


オスカー「黙れえええ!!」

梟「あなたに手を貸しましょう。あなたの望むとおり、あなたの望む姿に。あなたのたどり着く場所は“恐怖の花嫁”」


どうでもいいけど、オスカーって女装することに対して恥じらいもためらいも一切ないよな。
まぁイゾオスカーの回で「俺の白くて細いむこうずねきれいだろ?」と自信満々で歩いていただけはあるな。


オスカーに峰不二子の犯行じゃないと告げる銭形警部。
反論するオスカーに「俺は自分の目を信じる」と言って立ち去るのだが、

「俺は自分の目を信じる」→「俺は峰不二子を信じる」 になぜか脳内変換してキレるオスカー。

もうやだこいつめんどくさい(笑)


梟頭「男と女の間でしかわからない事があるんです。繋がりあった者でしか分かり合えない何か…」

オスカーをさらに煽る梟頭。

オスカー「どいつもこいつも…どれだけ人を踊らせれば気が済む。まぁいい…どこまでも踊ってやるよ、さっさとさえずれよ」


パレードがもうすぐ通過するという頃、たった1フランを守りきった薄汚い小僧だったオスカーとの出会いにより汚職から手を引いたという昔話をする銭形。


銭形「俺は誇りを守りきる者を信じる」


泣きながら爆弾が仕掛けられている橋へ駆け出すオスカー。


オスカー「俺が本当に守りたかったもの…!誇りなんてどうでもよかった。どんなに穢れてもどんなに堕ちても俺には手に入れたかったモノがあった。だけど…俺は…俺はとっくにこの手に抱いていたんだ。こんな俺でもあなたは信じてくれるというなら、あなたのその想いを俺は守りたい」


はいオスカー爆弾持って河に飛び込んじゃったよー。
結局ルパンがしたことはオスカーが来るまで爆弾を爆発させないようにしただけだったという。
もう今回どんだけオスカー主役なの…。

銭形に振り向いてもらう最後の手段が「たんつぼ」と忌み嫌っていた女の姿を借りて盗み殺しをするというのも気の毒っちゃあ気の毒な話だよな。


オスカー「俺は手に入れた、俺だけの、黒い宝石を」

峰不二子に変装して盗んだ指輪ティアラそして盗むはずだった花嫁衣裳を身にまとい伸ばされた銭形の手をつかみかけるオスカー…という幻想を裂く梟の爪。暗転、黒い羽根が舞う。


公式サイトで見られる花嫁オスカーの設定画の「盗品フル装備」の指示書きに笑った。
結局オスカーは自分の花嫁支度をしていただけかよ。




ラストの梟の登場でオスカー死んでいないかも?予想を視聴者にさせたわけだが、やっぱり死んでいて今後一切登場しないとしたら心の底から「オスカーってこの作品に必要だった?」ということになってしまう。
こちら視聴者はスピンオフ的なシリーズとはいえ、ルパン一味の物語を見たかった訳でオスカーを見たかった訳ではない。

以前何度か書いたが、オスカーという銭形を愛する青年と不二子との対比によって峰不二子のという女の謎や真実を描き出す、そのために作られた原作にはないキャラクターなのかとずっと期待していたのでラスト2話登場しなかったら本当に無意味キャラになるぞオスカー。


この作品がルパンシリーズじゃなくて「ある女泥棒とそれにまつわる男たちの物語」だったら、女泥棒に狂わされた男の物語のひとつとして楽しめたと思う。
キャラクターデザインも声も問題なんてなかった。むしろオスカー登場回はなんやかやで楽しめていた訳だし。


オスカー役の声優さんは私の知っている限りでは年下少年の役が多いイメージだったので、低音で汚い台詞を吐き捨てるガラの悪い演技が結構よかったむしろハマってたなぁと思う。
ただいかんせんルパン三世という舞台がデカすぎたのが気の毒だったとしか言えない。


不二子が精神的にヤラれたまんまで11話が終わってしまったので、残り2話で復活していつぞやのように裸でハーレー乗り回すくらい元気になってもらわないと(服は着てもらったほうがいいか?)これまで視聴していたファンが完全に消化不良になる。
ルパンの新シリーズだよpart4だって浮かれていたあの頃を返してくれよう。


あらすじが掲載されていない12話『峰不二子という女前編』と後編となるであろう最終回。
この2話でルパン三世スピンオフ作品かただの雰囲気アニメか、このシリーズの評価が決まるだろう。
正直良い期待をしづらいがもう出来上がっちゃってるだろうから、こちらは最後まで見るしかない。

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【どうでもいい雑感】
オスカーの「さっさとさえずれよ」の台詞を聞いて瞬時に地獄のミサワ『カッコカワイイ宣言』のかおちゃんを思い出したのは私の他ごく少数でいい。 

「さ え ず る な」 (笑)


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