4~5万クラスのヘッドホンを買ってしまった オーディオテクニカATH-W1000X | あなたの夜を埋める物

あなたの夜を埋める物

ひきこもごもな毎日とテレビ・音楽・本・食べ物・夜更かしの友をご紹介。独り者推奨。

『一万円台のイヤホンを買ってみた』 記事でお世話になっていた高松の野田屋電機がこの冬でオーディオ販売から撤退することを知った。

昨年の12月ごろから在庫一掃セールを店頭およびネットオークションで開始しており、ボーナス時期と重なった事もあって、ほとんどの商品が売約済みに…という情報を知ったのは大晦日の前くらいのこと。
「香川で高価格イヤホンヘッドホンを視聴できる店が無くなる…だと?なんてこったあああああああ(泣)」と落胆。

昨年9月にDENONのイヤホンを購入した時に視聴させてもらって「お金貯めて買うぞー」と思っていたヘッドホンがあったのだが、セールにすっかり出遅れたので「今頃行っても商品ほとんど無いんだろーなー」とあきらめつつ、先日野田屋さんに行ってきた。


かつて車1台分のオーディオ機器がならんでいた売り場は「売約済み」の赤札とダンボールで梱包された大きな荷物がどんとあるだけで、本当に店じまいの開店休業状態。
「今年の夏くらいに買えれば…」となんとなく考えていたお目当てのヘッドホンも見当たらなくて「売れちゃったんすねー」と聴いてみたら、ヘッドホンは2~3万クラスまでは取り扱いするということでセール対象外、かつ開封品なら在庫アリだったので思い切ってお買い上げ。



あなたの夜を埋める物-110126ATHW1000X02


オーディオテクニカ
ダイナミックヘッドホン
ATH-W1000X
47,000(税込)様をお迎えしました


「メーカー希望価格71,400円、店頭価格59,800を開封品(箱を開けている未使用品)なので49,800円」。
事前に調べた価格com,での最安値が40,000円を切っていたので、無茶を承知で交渉したところ、店頭で使用していた同じメーカーのミニプラグをおまけにつけてもらって、47,000円(税込)で交渉成立。

ヘッドホンというものは普通に使っているぶんにはそうそう壊れるものじゃなく、5年、いやもっと前に購入したDENONの5~6千円で買ったヘッドホンがまだまだ現役なのだが、買ってしまった。
ろくに家に金を入れていないのに!家には病(風邪)で床に伏せている母親がいるのに!絶対に手をつけないと決めていた口座を崩して!軽く三国一の大悪人の気分である。

しかし野田屋電機のオーディオ担当さんにはいろいろ教えてもらったし、「多分オーディオ部門が無くなったらもうここで買い物をすることはなくなるんだろうな…」と踏んでの購入である。
同じクラスのDENONのヘッドホンもかなり音が良かったのだが、テクニカの方が装着感がよく、頭が重たくなかったので長時間使用を考えてテクニカW1000Xの方にした。ブラックチェリーの木目もキレイだ。

今、急いで買う必要のない、完全予定外の高額商品お買い上げだったので「自分をひきとって育ててくれたおばあさんの葬式用の黒い靴を買わなきゃいけなかったのに、舞踏会用の赤い靴を買ってしまった」童話『赤いくつ』の主人公の気持で、スーパーの袋に入れられたW1000Xを胸に抱えて帰って来た。

家に帰ってひと段落してしっかりとしたつくりの箱を開いてヘッドホンを取り出す。



あなたの夜を埋める物-110126ATHW1000X01


すごく…ケーブルが太いです…。
確かケーブルが太い方が情報?がたくさん流れてきていい音がするんだっけ??と野田屋オーディオ担当さんに聞いた事を思い出しつつ、ミニプラグをさしたヘッドホンをPCモニタにつないで(PC本体の方につないだらノイズがすごかったので焦った)WMPを立ち上げてPCに取り込んであるMP3ファイルじゃなく原盤のCDで視聴。

日頃よく聴いている曲の方が違いがよくわかるだろうなーということで、まずはELECTROCUTICAの『REVERSUS』。


REVERSUS/ELECTROCUTICA;Treow;NaturaLe;ルシュカ;やなぎなぎ;F9;喜多嶋時透




おおー( ゚д゚)


「じゃあロックなバンドサウンドはどうかな?」2枚目は凛として時雨の『illusion is mine』

still a Sigure virgin?/凛として時雨




ドラムいい!!(*゚∀゚)=3
あらぶってる!
太鼓すごくいいよ太鼓!!


3枚目はいわゆるオーディオマニアと呼ばれる人はだいたい聴いていて、高級オーディオ売り場で流れているというイメージのジャズ。


Night in Tunisia/Art Blakey




楽しい(´∀` *)


1万未満のヘッドホンと比べるとなにもかもが段違いなのは勿論なのだが、特にドラムや打楽器の鳴りに衝撃を受けた。

これまで聴いていたのがドラムを叩いて出るリズムを刻んでいる音だとして、W1000Xを通して聴くとプラス衝撃音?打撃音が響いて、これまで聴いていたドラムの音が1~2割程度だったんじゃないかと思えるほどだ。
太鼓好きとしてこれはたまらない。

高音ヴォーカルやギターやベースの弦をかき切って、弾く音、そしてドラムの音が心地よく鼓膜を叩いてくれる。
小さなコンサートホールで耳を覆っているような感覚、というか…これが5万~7万クラスの音の鳴りなのか。

この後はJ-POPからゲームミュージック、アニソンキャラソン節操無しにあらゆる音源をW1000Xをとおして聴きまくり。
MP3ファイルと原盤CDとの差もわかりやすかった。
ラジオドラマ的な朗読系も同じ部屋にいるような感じというか、妙に臨場感があってこそばゆい(笑)

PCでも悪くないんだが、「やっぱり“音楽を聴くための機械”で聴きたい」という欲求がわいてきた。
1万円イヤホンからはじまって、2代目イヤホンが約15,000円、そして5万ヘッドホン。クラスが上がれば上がっただけ「もっといい音で聴きたい、もっといいやつで…」と欲がわいてきて、今回、底の見えない“オーディオ沼”をのぞきこんでしまった…そんな気がした。

次はオーディオ沼に入水して、10万クラスからの単品オーディオ…はさすがに手が届かないが、いつか揃えられる日がくるまでテクニカW1000Xさんを大事にしよう。


audio-technica ダイナミックヘッドホン ATH-W1000X/オーディオテクニカ




audio-technica GOLDLINK Fine(ステレオ標準-ステレオミニ) AT5.../オーディオテクニカ