金曜ロードショー特別編『ルパン三世 the Last job』を見終わった。
ぬるい。
なんという話のぬるさ加減。
今作は、銭形のとっつあんの引退式だとか、ルパンテレビスペシャルシリーズに一端終止符が打たれるんじゃないかと思っていた私に謝れ。
とりあえずぬるい並に印象に残った点をあげてみる
・オープニング曲は89'ver.だった。ルパンのテレスペといえば確かにこの曲なんだが(サントラ収録の2010ver.は劇中に流れていた)
・「世界で活躍する“忍者組織”で~」忍者組織って……ねぇ(笑)
・序盤で銭形退場→ラスト前で復活、前にもやりましたね、完全に死亡するとは思ってなかったが、またこれですか。
・全体的にスピード感が無い。アクションもカーチェイスもびっくりするくらいにもたもた
・やっぱり出てきた大野雄二ジャズバンド
・次元VS昔の敵、五ェ門VS女はお約束なのか(まあ今回は五ェ門がデレなかっただけマシだった)
・改造松葉杖銃をかかえてバイクで現れた次元が格好よかった
・片腕が使えなくとも口をつかって弾を装填していた次元が激しく格好よかった(今作唯一の個人的な収穫)
・今回のお宝がブラックホールを生み出す(失笑)シーサーという訳のわからない一品
・犬最強すぎるだろ(ラストで死ぬと思ってた)
・エンディングのよっちゃん(EGO-WRAPPIN')の歌は普通によかった
…ぐらいかなあ、もう1回見たらまた違うのかもしれないが、見る気がしねえ。
確実に去年のルパンVSコナンの方が面白かったよー『GREEN VS RED』の方がミステリアスで深かったよー。
『the Last job』というタイトルと銭形が死ぬことによって、ルパンと銭形とのこれまで見せなかった信頼感や想いのようなものを見せていくのかと期待していたのに、ぜっっんぜんそういう描写も無いのな。
結局ルパンにとっても銭型にとっても“最後の仕事”じゃなかったという、あ、ひょっとして家の宝を取り戻すという女忍者姉妹達にとっての“最後の仕事”だったということか?それをタイトルにするのは脇役すぎたしなあ。
不二子が「興味の無いお宝でも盗むのはスリルが欲しいから」的なセリフを言っていたのだが、こっち(視聴者)もスリルが欲しいわ!
ハチャメチャコメディにも、人間味のある「ええ話や~」にも、渋くて深い大人の話にも、いくらでもできる素材だったはずなのに、なんでこうなったんだルパン三世。ルパンという作品の重圧による膠着状態か、完全に行き詰まっているのか…?
これ以上アニメルパンのクオリティが下がる一方なら、やはり声優入れ替えで打開策を打つしかない気がしてきた。あ、でも次元だけは続投希望←次元スキーのワガママ。毎週なにかしらで小林清志氏の声聞くもの、コバキヨさんはきっとまだいけるはず!
とりあえずGyaoでパースリ※アニメシリーズPART3が現在無料配信中。見て気を取り直そうかな。
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「今作を含むテレスペボックス発売=テレスペ終了のお知らせ、という意見もあるとかないとか」