いったいなにがおこっているんだ | あなたの夜を埋める物

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amazonから、メカラウロコボックスの支払い請求が来たので、支払い手続きのついでに、商品を再度チェックしてみたら、こんなもんが発売されていた。

THE YELLOW MONKEY HEAVEN -SICKS years ’96~’97- .../著者不明

「くましろはこんらんした。←ドラクエ風」


写真集…だと?

DVDも付いているだとう?こんなの聞いてないよーオフィシャルにも、20周年サイトにも告知されていない。著者不明となっているが、写真家名は有賀幹夫、イエローモンキーのオフィシャル用写真を多く撮っている方だ。
来月発売の『COMPLETE SICKS』にあわせてなのか、SICKSの頃の、世間的にも、バンド的にもに油が一番のりにのりまくった時期の写真(未公開もあるよ!)がぎっちりつまった一冊らしい。

……なんていやらしい商売なんだ(苦笑)。
『BURN』のポスター写真がお気に入りで、『FIX THE SICKS』ツアーパンフレットもお気に入りで何度も眺め倒して、野外ツアー『紫の炎』西宮スタジアムに参戦した私にとって、いや、多くのイエローモンキーファン“レイナー”にとって避けて通れない時期のイエローモンキーの“未発表”写真収録。
これは来月“コンプリシックス※めんどいので略す”を聴きながら写真集を眺めろということですか、そうなんですか?

まさか他に20周年商品出てないだろうなと調べてみたら、今月発売のロキノンJAPAN.がイエローモンキー表紙&メンバー4人個人インタビューという、活動していないバンドがまさかの、表紙巻頭特集ってなんだコレ(笑)
JAPAN.は買ってもいいよ、うん。そんなに高くないもの、雑誌だし。
写真集…写真集は…数日後に届くであろう、メカラウロコDVDを見て盛り上がった勢いで、ぽちっとな、といきそうでこわい。

そしてJAPAN.のサイトを見て知ったのだが、ミッシェル・ガン・エレファントもベスト盤を発売。

THEE GREATEST HITS(初回限定盤)(DVD付)/THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

※詳細はこちら→http://www.universal-music.co.jp/tmge/


まるでイエローモンキー側と申し合わせたような、今年ギリギリ滑り込みリリース。
イエローモンキーとミッシェルとJAPAN.。
この組み合わせが青春だった音楽ファンがどれだけいると思っているんだ、久しく音楽誌を購入していなかった、私のような世代(30代あたり)が購入してしまう布陣である。

「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT…お前もか!?」と何故今、ベスト盤を発売するのか瞬間、頭が混乱したのだが、すぐに“発売してもおかしくない理由”が胸をよぎり、YOU TUBEの公式チャンネルのPVに映る、真っ直ぐで静かに、ゆるぎない、けれど圧倒的な存在のギタリストの姿に、胸が切なくなった。

「どうしてこの人は、この人が、今年、この世からいなくなる必要があったんだろうか」と考えてもどうしようもない思いだけが、倒したグラスからこぼれた水のように、じわじわ心を覆うようにひろがっていった。

ベスト盤自体はミッシェル関係のアルバムを全て持っているファンなら、別に買わなくとも痛くも痒くもない一品なのだが、初回限定盤のDVDの内容が「テレビの音楽番組出演時の映像てんこもり」という、どんな裏技を使ったのか勘繰りたくなる程の、CDのおまけDVDにおいて、あまり例の無い収録内容。
年末に5千円は地味に痛い反面、「買うしかないやろおおお!!!」と叫ぶファンの姿が浮かぶ。もうネットをあさらなくても、高画質でHEY3出演時のミッシェルが見られるんだぜ。

今回の年末リリースラッシュの背景には「2009年はベスト盤しか売れなかった」という音楽業界の事情もなくもないのかもしれないが、イエローモンキーの20周年、改めて考えると、過去の遺産を商品化しているだけという事実…いや、真実にファンが乗せられているだけなのでは、なんてことは考えないぞ、考えたら負けというか、予約した時点でもうすでに負けているのだろうが、その辺の真意をJAPAN.で語ってくれるといいな。

なにより、23日に吉井和哉のライヴに行くんだよ自分。
再結成は無いと信じているが、なんらかの20周年にからんだサプライズがあると見せかけて、ファンの予想外なことをやりそうで、なんかこわい。そういう人だ、吉井さんは。