LIFE IS LIGHT, LIGHT IS THE LIFE. | あなたの夜を埋める物
- LIFE(初回生産限定盤)/ACIDMAN
「ジャケットだけ見るとユーミンとか女性ミュージシャンのアルバムみたいだ」
さて、ACIDMAN祭りもラスト←早いよ(哀)
今週発売されたばかりの6thアルバム『LIFE』である。
ファンなので黙って初回限定盤を購入。せっかくのチケット先行予約特典が悲しい←なぜ今回香川外されたんだ…。
大木伸夫イチオシ&オススメの初回盤デザインは、真っ白の絵本のようなしっかりした製本に、タイトルとバンド名が印刷された漂白されていない木綿?の布が貼られた、男ロックバンドのアルバムジャケットにしては随分女性っぽいデザイン。
1st~4thアルバムまでは「樹→丸→樹→丸」という“ACIDMANアルバムジャケットの法則”があったのだが、もうその法則は無くなったのだな。
ここ2~3枚、ACIDMANのアルバムの流れが「オープニング(インスト)→続けて激しめの楽曲→シングル曲や全英語詞曲などをはさんで中盤にインスト曲→ラスト軽く7分越えの大作→エンディング」と決まっていたので「今回もそうなるんだろーなー」と思って、再生。
『LIFE(the beginning)』まさにタイトルどおりのアルバムの始まり。
ACIDMANのアルバムの1曲目は毎回そのアルバムの色というか、世界感を指し示す、とても重要なポジション。
どのアルバムも1曲目のインストから2曲目への流れには引き込まれてしまうのだが、今作も『REMIND』になだれ込む瞬間がたまらなく心地いい。
立て続けにこれまた激しめなのだが、どこか浮遊感のある『ストロマトライト』。そして澄んだ夜の空気の上で星の光が瞬いているような優しいギターの音色が軽快な『FREE STAR』、そして春という季節の訪れを、新しく芽生える地球上の命を祝福する『式日』。ここまでの流れがとても好きだ。
8曲目『街の輪郭』で♪振り向いた風の向こう側へ~の歌詞がシングル『ある証明』のカップリング『human traffic』同じなのはなにか深い意味があるのだろうか?『human traffic』大好きなのでちょっと気になる。
10曲目『金色のカペラ』が初期のACIDMANを彷彿とさせる音と歌い方で『創』が好きな人は多分お気に入りになってるんじゃなかろうか。
11曲目の『UNFOLD』はシングルで先に聴いていたものの、アルバムの中の、しかも後半で聴くと、この地球(ほし)の最後にひとりきりという切なさが際立って、胸がつまるものがある。
『TO THE WORLD'S END』はお約束の大作では無かったのはいいんだが、なんかもうひとつという気がする。『WALK』もなんか惜しい。
ACIDMANの音楽には、恋愛や社会や自分自身への不安や葛藤よりも、もっと身近で誰の側にも在るものへの敬意を歌っている。
それは外を歩く時の風の温度や季節の色、日々の幸と不幸、両方分け隔てなく照らす太陽の光、雲の影、そしてそれら自然を、四季を感じることの出来る国に生まれたことの幸せに気付かせてくれる。寄り添ってくれる。
ACIDMANの音のそういうところに私は惹かれ、共感し、聴き続けているのだと『LIFE』で再確認できた。
今作『LIFE』にはそのACIDMANの世界感が、過剰すぎず、楽曲の静と動のバランスもとれていて、過去の作品と比べて、初めてACIDMANを聴く人にとって、一番とっつきやすい一枚だと思う。

