おんざ・まゆげ | あなたの夜を埋める物

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 前髪が目を突く程伸びて、いいかげん鬱陶しくなってきた。しかし月末バイト代が入らないと美容院にいけない有様、それが俺様、みなさんのおかげサマー←すいません最近疲れているんです。

 以前から前髪だけは伸びたら自分で切っていたのだが、会う人会う人に「自分で切ったんでしょ」と一発で当てられるカット技術。そこで人に頼もうと思い「髪の毛切ってくれない?」とお願いすると「え、いいの!?切りたい~」と殆どの友人知人が嬉しそうな顔をするので今回、本当に友人の一人に切ってもらおうとしたのだが、お互いの予定が合わずそうしている間に私の“前髪うっとうしい度”がピークになってしまったので、この歳でお母さんの床屋もアレかと思ったが、「お母さん前髪切って!」と母に前髪カットを依頼。長年、床屋嫌いの父のカットからパーマまで自宅でやっていたひとだ、きっと私より器用なはず。

 
散髪用ハサミとすきバサミを持ってきて、私は新聞紙をあごの下で持って目を閉じる。
 
 開口一番「長さはまゆ毛の上でかまわんのな?」


“髪の毛の長さは肩に髪がつかず、前髪はまゆ毛が見える長さ”母の中では未だに、私の散髪=中学生感覚なのか!?

「中学生じゃないんだから、それはやめてくれ!」とあわてて訴える私。数分後、はさみの音が止まりおそるおそる目を開く。目の前の母がニヤニヤ笑っている。

「こんなに近くで母の笑顔を見たのは、いつ以来かなあ…(´-`)」……しくじったな、母。

 
出来上がった私の前髪、左はまゆ毛にかぶる長さ、右側はまゆ毛の上すれすれ。ゆるやかに右上がりの前髪完成。「後は自分で直しなさい」と言い残し、はさみを片付ける母。空いているおかげでまだ目立たないものの、左右長さを揃えようと思ったら短い方に合わすしかないじゃないか。それをやったら確実にオン・ザ・まゆ毛。


翌日、バイト先の人達に「その前髪(自分で)切ったの?」と聞かれ、一部始終説明する羽目になった。早く月末にならんかなあ…(後悔)