さあ25時間テレビだ「今日は金曜ロードショーで『ルパン三世スペシャル』かぁ」などと言っている場合じゃなくなってしまった。母親の弟、叔父が亡くなったのだ。
「もういつどうなってもおかしくないから」と両親と先週見舞いに行ったのが叔父との最後になった。前に先に亡くなった親戚の見舞いに行った時もそうだったが、顔や身体がやせ衰えて小さくなった姿にショックを受けてしまう。幾本もの管が入った体を横たえた叔父は私たちを見てふわり、と軽く笑った。5年前に亡くなった母方の祖父に似ていた。「おっちゃん、死んだじいさんに似とったなあ“血”なんやな」と父が後からぽそっ、と言った。
母親の弟である叔父は仕事と釣りでうちにほとんどいなかった父のかわりによく遊んでくれた。私が1~2歳の誕生日、誕生日のケーキの前で叔父の膝の上でにやにやしている私の写真が今もあるはずだ。
昨夜、病院から帰ってきた叔父の死に水を取る。横顔が笑っているみたいだと皆が口々に言う。確かに飄々として朗らかだったいつもの叔父の顔だった。まだ嫁いでいない2人の娘を残して逝くのは心配だろうけれど、入院中は飲めなかった煙草とコーヒーを手に、ゆっくりと登ってくれればいいと思った。
昨年の私の誕生日に父方の祖母が亡くなって父と母の両方の祖父と祖母と私の叔父にあたる父の2人の兄、母方の祖母以外、全員がこの8年で相次いで逝ったので「もうしばらく葬式はないな」と私は安心しきっていて、今回も母親の黒い靴を借りることになってしまった。
