ちょいモテオヤジ研究室 -5ページ目

風防みがき

さて、まだCyber-shot. DSC-H3にたどり着かないのですが、
デジカメのことが続いたので、
ちょっと道をそれようかと思います。

月読はアンティーク腕時計、特にロレックスの
アンティークが好きですが、
ロレックス・アンティークの風防(ダイヤルケース)は
サファイアガラスではなく強化プラスチックが多く、
当然、傷が付きやすい。
まあ、だから加工しやすい面もあるのですが・・・。

加工というのは、例えばこういうことです。
60年代までのロレックスパーペチュアルは、薄型ボディが多く、
70年代に入ってから厚いものが多くなる。
(ちなみにステンブレス─ベルトですね─も60年代までは薄く、
 横のリベットが見えるタイプが多く、70年代から厚型、
 そしてリベットが見えないタイプが多くなる)
薄型のものの風防は、横から見るとというか、
断面にしたとすると、カマボコ型、ドーム型をしている。
厚型になると、断面は台形をしている。
断面台形というのは、つまりエッジがついているのですね。

ところが、ともすると、60年代以前の薄型のボディに、
エッジありの断面台形の風防がついていることがある。
市場にドーム型の残りが少ないから、傷とかついている場合に、
エッジありの風防に取り替えてしまっているわけです。

これはカッコ悪い。すごくカッコ悪い。

こんなとき、私の場合川崎のアンティーク時計専門店に
持ち込み、エッジを削ってもらいます。
アールをつけて、ドーム型に近くしてもらうのです。
これも強化プラスチックだからできることですね。

さて、しかし強化プラスチックは弱い。
月読の場合、酔ってそこらじゅうに時計を
ぶつけることが極めて多いので、傷、付きます。

↓下のアンティークロレックスは、私にしては珍しく
70年代、つまり厚型ボディ・厚型ステンブレス・エッジつき風防
なのですが、激しく傷が付いて困ってしまった。
(もちろん酔ってぶつけたせいです・・・というか転んだ?)
どこかで磨いてもらおう、いつもの川崎の店に持っていこうか、
でもあそこまで行くのも面倒くさいな、エッジを削るわけじゃなく
表面を磨くだけだから、そこいら辺にもあるんじゃないか、
というわけで「風防 研磨」で検索してみた。
そうしたら・・・
なんと自分で磨くグッズがあるじゃないですか。
http://www.rakuten.co.jp/odsods/751956/751975/754397/754730/
「サンエーパール 研磨セット」
1,334円。これは安い。
しかも傷が付くたびに自分でケアできる。

というわけでさっそく購入。
研磨クリームとクロス1枚のセットです。
サンエー

なぜだか商品名のラベルは手作り風・・・。

さて、実際の効果はどうか、という実証写真がこちらです。

R上・前

▼   ▼   ▼   

R上・後



R下・前

▼   ▼   ▼   

R下・後

どうです、スゴくないですか。

ブッチャーの額のような傷も、消えました!

これは使えますね。

それにしても傷だけならまだいいが、今まで、
酔っぱらって何本のアンティークロレックスや
他のアンティーク時計と
サヨナラしたことでしょう・・・

なぜ、はずす?


デジタルカメラ3

さて、というわけで、Cyber-shot. DSC-H3 にたどり着きました。

と、その前に。
「コンデジはみんな小さな撮像素子」と書きましたが、
例外がありました。
2006年に開発が発表され、昨年末ようやく実売にこぎ着けた、
(発表時に公表されたモックとは若干ルックスが違います)
DP1。レンズメーカーのSIGMA製です。
シグマ新

ちなみに開発発表時のモックはこちら↓
シグマモック

DP1のCMOS(CCDではありません)イメージセンサーは、
1406万画素、撮像素子の大きさはなんと「20.7mm×13.8mm」。
デジタル一眼レフの撮像素子は、大きなものでは
35ミリフィルム(36mm×24mm)に匹敵する大きさの
ものもあるので、それに比べればだいぶ小さいし、
一眼全体と比較しても、小さめではある。
でもまあ、確実に、「一眼デジクラスの大きさ」であるとは言える。
(SIGMAは実際このサイズのデジ一眼を出しているし、
もっと小さなデジ一眼規格もある)
一般的なコンパクトデジカメの撮像素子は、
平均6mm×4mmぐらいなので、それに比べると段違いに大きい。
その分、臨場感の再現性がよく、また、被写界深度が浅いので、
絞り開放などの撮影でデジ一眼並みのボケ味を楽しめる、
というわけである。

レンズは、35ミリ換算で、広角28mm。
約3倍のズーム機能があるが、これはデジタルズーム。
実勢価格は約10万円。

これを知ったのは、つい最近、メルマガで。
つまり、Cyber-shot. DSC-H3 を買ったあとだが、
悔しいとかはなかった。
「最高の静止画が撮れるコンパクトなデジタルカメラ」
というコンセプトで開発されたらしいが、
価格、ブランドの好み、ズームなどの使い勝手、
他の機能など諸々のバランスを考えると、
5台目購入前に知ったとしても、
やっぱり選ばなかっただろうなあ。

まあ、一応、「コンデジはみんな小さな撮像素子」と
書いた手前、訂正してみました。
(一眼レフ構造じゃなくて大きな撮像素子を持つ機種に、
Cyber-shot. DSC-R1みたいなのもありますが、そういう
あまりに巨大なボディを持つタイプ〈巨大・非一眼・デジ?〉
は最初からハズしてます)

なかなかCyber-shot. DSC-H3 にたどり着かない。

デジタルカメラ2

さて、新しいデジカメ購入に当たって、
まず悩んだのはコレです。

Leica LUX3
ライカ
失くしたLeica LUX2の後続機種。
画素数は800万から1000万にアップ。
モニターも2.5インチから2.8インチに拡大。
マットなブラックが美しい。
し、しかも、こんなネックストラップ付きケースまで出ている。

ストラップ
これは魅力的だ・・・。

しかし、一方で、コンパクトデジカメ特有のベッタリした画像に
飽きがきていることも事実であった。
高い・デカイ・重いの一眼デジは最初から選択肢にないが、
なんとかならないものか・・・。

コンデジは、被写界深度(ピントが合う範囲)が深く、
ずっと後ろまでピントが合ってしまう。だから平板な画像になる。
これはCCDやCMOSといった記録部分の撮像素子が小さいからだ。
「ボケやすさ」は撮像素子の大きさの二乗に比例する。
だから撮像素子の大きいデジタル一眼レフカメラ
(概ねコンデジの10倍以上)
では、ぼかしをうまく使った味のある写真が撮れる。

フィルムカメラの場合は、一眼レフだろうが、コンパクトだろうが、
写るんですだろうが、
記録の面積は平等に35ミリサイズ(36mm×24mm)。
(もちろん大判カメラやハーフサイズは別ですけど)
デジタルではその部分に大きなバラツキがある。

マニュアルモードのあるコンデジなら、
F値を小さくしてぼかすという手もあるが
(オートの「ポートレートモード」なんかは
自動でこれを設定するものですね)、
いかんせん撮像素子が小さすぎて、その効果は薄い。薄すぎる。
LUMIXでもLeicaでもそうであった。

コンデジでは、平板な記録的写真に甘んじるしかないのか・・・。
「いい写真」は、抜けるような青空、はちきれんばかりの笑顔など、
「被写体」や、せいぜい「構図」に頼るしかないのか・・・?

そこで次に着目されるポイントが、「光学ズーム」である。
デジタルでのズームでは意味がないが、光学ズームの度合いが大きいと、
(望遠レンズほどピントが合う範囲が小さいので)ボケやすくなる。

最近はコンデジでも4~5倍程度の光学ズームがついているものがある。
Leica LUX2、LUX3もそうだ。 しかしこの程度では、
最大ズームにして、近くの人物などに焦点を合わせても、
ずーっと遠くのバックがちょっとボケるかな、という程度。
人物など被写体を浮かび上がらせるという効果はゼロだ。

これが10倍を超えると、だいぶ話が違ってくる。

そこで次に目に付いたのがこれ。

LUMIX FZ18
ルミックス
一眼レフっぽいが、コンデジです。光学的にも一眼の構造じゃないし、
レンズ交換できないオールインワンだし、CCD撮像素子もコンデジサイズ。
全体の大きさは、一眼よりひとまわり小さく、そしてずっと軽く、
一眼を持ち歩くよりだいぶラクと思わせる。
35ミリ換算で、広角28ミリから望遠500ミリまでの光学18倍ズーム!
500ミリのレンズは、一眼でいうとものすごいサイズになる。
500ミリレンズ

モニターから見るズーム感もかなりの迫力があります。

でもなぁ、大きさがなぁ。一眼よりは持ち歩きやすいとしてもなぁ。
飲み会やデートに持っていったらちょっと浮くだろうな。
店の料理なんか撮るのにちょっと取り出すって大きさでもないな。
ってことは、普段使いの小さなのがもう1台必要だってことだ・・・。
一応その線も考え、IXYなど小さなコンデジも探してみたが、
「カメラらしいカメラ」にこだわる身としてはしっくりこない。
LUMIX FZ18とLeica LUX3両方買ったら、これはもう一眼越え価格だ。

なんとかもっと使い勝手のいい高倍率ズームはないものか・・・。


LUMIXに、光学10倍ズームがありました。TZ3。
でも、↓求める「カメラらしいデザイン」ではない・・・。
ルミックスTZ3
何より、愛称が「きみまろズーム」。
こんなことが周りにバレた日にゃ、カメラ取り出すだびに
「お、出たね、きみまろズーム(笑)」と言われるに決まってる。
月読の周りはそんな人間ばっかりです。


「10倍」自体はいいんです。
体感的に、5倍と10倍には大きな開きがあるが、
10倍を超えると数字ほどの開きはない。
「10倍」がポイントだな・・・。


そして最後にたどり着いたのが、この「Cyber-shot. DSC-H3」です。

ソニー
長くなってしまったので続きはまた次回に。