『総合英語Forest』を中学生の英語指導で使う~英文法書を使って高校英語への準備をしよう! | 江東区の家庭教師&ライターのみみずく~半蔵門線・大江戸線沿線及びオンラインで指導中~

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総合英語Forest 7th Edition
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僕が中学生に英語を指導する際、

その生徒が上位高校志望だったり、

それなりに高い学力があったりするなら、

『総合英語Forest』を必ず購入してもらいます。


もちろん『Forest』でなくても構わないのですが、

高校英文法まで網羅されている文法書

を手許に置いておくように指示します。


「そんな分厚くて難しい文法書なんて

中学生の英語指導には要らないだろ?」


そういう意見も聞こえてきそうですね。


中学レベルの英語指導で

『Forest』はハードルが高いのも確かです。


というか、高校生ですら、

『Forest』をまともに使いこなしている人は少数でしょう。


僕自身、高校時代に学校から『Forest』が配布されました。

が、それは一回も開かれることなくロッカーに入れっぱなし。

卒業時は新品同様の状態でした(笑)


そんな『Forest』を使うようになったのは何と!

自分の受験が終わって塾でバイトをするようになってから!!


高校英文法指導に不慣れだったこともあり、

最初のうちは『Forest』を何度も何度も読みましたよ……


持ち運んでいるうちにボロボロになって

表紙がすり切れてしまったくらい使い込みました。


僕の『Forest』デビューはとても遅かったのです(笑)


しかし、現在僕が指導中の中学生には、

出来るだけ早く『Forest』デビューさせています!


今回は、その理由について書いていきますね。


中学英語指導で僕は文法書をどう使うか?


使い始めるのは、

だいたい中学2年の不定詞あたりからです。


「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」


そんな不定詞の3用法が登場したとき、

「ところで、この3用法は、

『Forest』のどこに書いてあるの?」

と僕は生徒に問いかけてみます。


そうすると、生徒は分厚い『Forest』を捲り始めますが、

多くの場合「不定詞の3用法」にはたどり着けません。

なぜなら、彼らは索引や目次を使えないからです。


というわけで、

まずは索引や目次の使い方を指導します。


一回指導すればほとんどの生徒は、

調べ物の際に索引や目次を使うようになります。


そうしたら、次の段階として、

必要な情報を速く・正確に見つける訓練に移ります。


動名詞を指導した後に、

「不定詞と動名詞」という単元を指導します。

その際、僕は生徒に指示を出します。


「"want to do" のように不定詞しかとらない動詞と

"enjoy doing" のように動名詞しかとらない動詞を

『Forest』で調べて全部ノートに書き写して!」


生徒がアワアワしながら一生懸命『Forest』を捲ります。

そんな生徒に対して僕は発破をかけます(笑)


「ほら、遅い!もっと速く!まだ見つかんないの?」


ここでは、生徒に情報の探し方を学んでもらいます。


『Forest』の目次を見れば

「不定詞と動名詞」という単元があります。

これに気づいてパッとそのページを開けるのならOK!


索引を見ている生徒がいたら、

「どんな言葉を探せばいいの?」と問いかけ、

"want to do" などの具体的な熟語を探させます。


その際、索引に並んでいる言葉が

五十音順またはアルファベット順であることを理解させます。

(案外このことを知らない生徒も多く、

中にはアルファベットの順番が怪しい生徒すらいます(笑))


こういう訓練を何度か重ねていくと、

生徒は『Forest』を調べるのが速くなります。


その後、僕の方でまたいろいろと調べさせます。


「"to ... to ~" 構文を

that 節を使って書き換えるとどうなるの?」

「状態動詞と動作動詞の違いを教えて?」

「間接話法がまとまっているページを開いて!」


こういうことを調べさせたら、

生徒には『Forest』のページ数を

必ずノートにメモってもらいます。


生徒が現在学んでいることと

『Forest』とをリンクさせておくわけです。


そうすれば、

調べたことを全てノートに書き写さなくても、

必要な情報を『Forest』で確認できるようになります。


『Forest』を使った英語指導から

生徒たちは次のことを学べます。


・自分で調べる方法

・必要な情報を速く・正確に見つける方法

・ノート作りの方法


これらの方法を習得しておくと

進学校の英語の予習もずいぶんと楽になります。


また、高校進学前に『Forest』を使っている生徒は、

高校進学後もスムーズに文法書を使いこなせます。


文法書を使った中学英語指導は、

高校英語につなげていくための準備なのです!


更にいえば、これらの方法は英語以外でも有効です。


勉強や仕事のあらゆる局面で

調べて、見つけて、メモするスキルは必須です。


そうしたスキルを向上させる訓練としても、

『Forest』を使った指導はなかなか効果的だと思います。


ちょっとでも上を目指そうという中学生諸君は、

『Forest』を片手に中学英語を勉強してみてください!!