「漢字を覚えられない」
こんな悩みを抱える生徒や保護者は沢山います
その「覚えられない」原因は、
書き取り練習の不足とされることが多いです。
確かに、
定期試験や漢字検定の前に
集中的に漢字を練習すれば
試験ではそれなりに得点できます
しかし、そうして覚えた漢字は
しばらく経つと忘れてしまうことが多いのです。
そのため、
「1学期のまとめ」のようなテストでは
半分くらいしか得点できません
模擬試験を受けても、
漢字で満点を取れないのです
このような生徒達に欠けているのは何でしょうか?
ところで、僕の指導では、
僕が口頭で説明したことを
生徒にノートへ書かせます
そうすると、生徒によって、
ノートの取り方が次の2パターンに分かれます
①ほとんど全ての字をひらがなで書く。
分からない漢字を気にしない。
②習った漢字はできるだけ使おうとする。
分からない漢字があると手が止まる。
「漢字を覚えられない」と嘆く生徒は①と②のどちらでしょう?
当然、①の方が、漢字を覚えられません!
①のタイプの生徒に欠けているのは、
「普段から漢字を使おう!」という意識です
普段から使わないものが定着するわけありません!
結果として、「漢字を覚えられない」となってしまいます
ここまで分かれば、
生徒に漢字を覚えさせる方法は明らかです
普段から漢字を使わせれば良いのです!
特に、家庭教師のような個人指導の場合、
「ノートを取るときは漢字を使いなさい!」
とこちらから生徒に圧力をかけるのが有効です
たとえば、僕が口頭で述べたことを
生徒が「おなじけいさんをする」と書いたとします。
その場合、ノートをチェックした僕は
「『おなじ』も『けいさん』も漢字で書けるだろ?」
と言って書き直しを命じます
生徒によっては、
「この漢字習ってない~」
と抵抗を示す場合もあります
実際に生徒が習っていない漢字でも、
教科書等で漢字表記されている言葉については、
「ここに書いてあるだろ?写せ!」
と僕は突き放します(笑)
また、「同じ」「全て」「足す」「引く」等を
ひらがなで書くのは女の子にありがちです。
が、これも基本的には認めません
僕との一対一の指導においては、
ノートを速く取らなければならない、
という時間的な制約もありません。
そうである以上、
特別な事情が無い限りは
漢字表記できる言葉は
全て漢字で書かせるようにします
すると、あら不思議!
上記の①だった生徒が
いつの間にか②になっているじゃないですか?
そして、漢字に対する苦手意識も薄れて、
漢字テストや模試でも漢字を書けるようになっているのです
「漢字を覚えられない」という悩みがあるならば、
まずは普段から漢字を使う習慣を身に付けることです。
これだけで、多くの場合、漢字アレルギーが解消します